コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ビシュバリク Bishbalik

2件 の用語解説(ビシュバリクの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ビシュバリク【Bishbalik】

中国の新疆ウイグル(維吾爾)自治区,ボグドオーラ山系の北麓にあったオアシスの名。トルコ語で〈五つの町〉(五城)の意。〈別失八里〉の漢音訳でも知られる。8~14世紀ころ,チベットなどとの抗争期を含むウイグル~モンゴル時代にこの名のもとで栄えた。13世紀の20年代,この地を訪れた丘処機は,その著《長春真人西遊記》にウイグル王の部族からブドウ酒による歓待をうけた模様を記し,当地の漢人の僧侶,道士,儒者と座談を行い,仏寺竜興西寺を訪れている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビシュバリク
びしゅばりく
Bi balq

中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区、東部天山山脈北麓(ほくろく)にあった城塞(じょうさい)都市。トルコ語で「五つの城市」を意味し、突厥(とっけつ)碑文に初めて現れる。唐代の史書には「五城」、後代には「鼈思馬」「別失八里」「別石把」などと記された。唐の支配のあと、トルコ系諸族が移住し、9世紀後半以後西ウイグル国の一中心となって元(げん)初まで栄えた。長春真人(ちょうしゅんしんじん)などの旅行者が記録を残している。この城市を、現在のジムサル県城北十数キロメートルの護堡子(ごほし)の破城である唐の庭州、後の北庭都護府に比定する説が有力で、清(しん)代中期には唐・元の残碑が発見されている。近年の調査では外城、子城、延城、内城、小城が確認され、「蒲類(ほるい)州之印」ほかの唐代文物、元代に属すといわれる陶器・瓷器(じき)も出土している。[片山章雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ビシュバリクの関連キーワード烏塁城焉耆崑崙山脈哈密カシュガルハミ瓜別失八里ウイグル族ウイグル族と独立運動新疆の国境

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone