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ピリミジン ピリミジンpyrimidine

翻訳|pyrimidine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピリミジン
pyrimidine

ピラジンの異性体。麻酔性臭気をもつ固体。融点 21℃。沸点 123.5~124℃。水によく溶ける。塩化水銀 (II) と水に溶けにくい分子化合物をつくる。ピリミジンおよびその誘導体はピリミジン塩基といわれ,シトシンウラシルチミンなどとなり,ヌクレオチドヌクレオシドを構成し,核酸成分として生化学上非常に重要。

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百科事典マイペディアの解説

ピリミジン

窒素2原子をもつ6員環芳香族複素環化合物。1,3−ジアジンC4H4N2。刺激臭のある結晶ないし液体。融点20〜22℃,沸点124℃。水に易溶。
→関連項目ヌクレオシド

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世界大百科事典 第2版の解説

ピリミジン【pyrimidine】

1,3‐ジアジンの別名。窒素2原子をもつ6員環芳香族複素環化合物の一種。窒素2原子がメタ位に位置しているのでメタジアジンとも呼ばれた。刺激臭をもつ結晶性固体。融点20~22℃。水,エチルアルコール,エーテルに可溶。水溶液は中性。ピリミジン誘導体をピリミジン塩基といい,生体中で核酸の構成成分として存在する。【竹内 敬人】

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大辞林 第三版の解説

ピリミジン【pyrimidine】

複素環式化合物の一。刺激性の臭気をもつ結晶性固体。化学式 C4H4N2 

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピリミジン
ぴりみじん
pyrimidine

1・3‐ジアジンのこと。水に溶けやすい塩基性化合物で、分子量は80.1。生物にとって重要なのはその誘導体であり、ピリミジンおよびその誘導体を総称してピリミジン塩基とよぶことがある。これらは生体内で核酸およびヌクレオチドの構成成分となっている。とくに含まれる量も多くて重要なピリミジン塩基は、シトシン、ウラシル、チミンの3種である。チミンはおもにDNA(デオキシリボ核酸)に含まれ、ウラシルはRNA(リボ核酸)に、シトシンはDNAとRNAの両方に含まれている。DNAの二重螺旋(らせん)構造のなかで、チミン、シトシンのピリミジン塩基は、それぞれに相補的なプリン塩基と水素結合によって塩基対(つい)を形成している。チミンはアデニンと、シトシンはグアニンと塩基対を形成する。また、ウラシルはDNAには含まれていないが、アデニンと塩基対をつくることができる。ピリミジン塩基とプリン塩基の間のこのような塩基対をつくる性質は、核酸が複製されたり転写されたりするために非常に重要である。これら3種のほかに、核酸には5‐メチルシトシン、5‐ヒドロキシメチルシトシンなどのピリミジン塩基も微量存在する。[笠井献一]

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