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フィブリン フィブリン fibrin

翻訳|fibrin

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フィブリン
フィブリン
fibrin

線維素。血液凝固の際,血漿中のフィブリノーゲントロンビンの作用で分解され,重合してできる不溶性蛋白質。凝血の中では網状につながって赤血球白血球を包んでいる。採血直後の血液を棒でかき回し,からまって出てきたものを水洗すれば,塊状のフィブリンが得られる。

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デジタル大辞泉の解説

フィブリン(fibrin)

血液を凝固させる作用をもつたんぱく質。出血に際し、血漿(けっしょう)中のフィブリノゲントロンビンが作用してできる不溶性の線維状のもの。出血口を網状に覆い、血球を絡めて凝固する。線維素。

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百科事典マイペディアの解説

フィブリン

繊維素とも。硬タンパク質の一種。無色または帯黄色,繊維状無定形の弾性のある固体。フィブリノーゲンにトロンビンが作用して生じ,血漿中で他の血液凝固因子の作用によって繊維状に重合して血液凝固を起こす。
→関連項目目やに

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栄養・生化学辞典の解説

フィブリン

 血液に含まれるタンパク質で,血液凝固において中心的な役割を果たす.血液凝固の際,フィブリノーゲンが部分加水分解されてフィブリンとなり,網目状の組織を作って破れた血管の蓋の役割をする.

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世界大百科事典 第2版の解説

フィブリン【fibrin】

硬タンパク質の一種で,血液凝固の際に弾力性のある繊維状重合体となり,血球にからみつき血餅を生じさせる。繊維素とも呼ばれ,そのアミノ酸配列は決定されている。フィブリノーゲンタンパク質分解酵素トロンビンが作用してフィブリノペプチドAおよびBが遊離され,フィブリンが生じる。血漿(けつしよう)中ではさらに他の血液凝固因子の作用によりフィブリン分子間に架橋が形成され,繊維状重合体が安定化される。血漿からつくった海綿状のフィブリンは,手術による切除部位の充てん用に利用される。

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大辞林 第三版の解説

フィブリン【fibrin】

血液が凝固するとき、フィブリノーゲンにトロンビンが作用してできる硬タンパク質。血液中の有形成分が包み込まれ、血餅けつぺいとなって傷口をふさぐ。繊維素。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フィブリン
ふぃぶりん
fibrin

繊維素(線維素)ともいう。血液凝固において、血漿(けっしょう)中の血液凝固第因子であるフィブリノーゲン(Aα(アルファ)・Bβ(ベータ)・γ(ガンマ))2にトロンビンが作用してフィブリノペプチドAおよびBのそれぞれアルギニンArg16-グリシンGly17(Aα)とArg14-Gly15(Bβ)を切り離した残りが難溶性のフィブリンモノマー(αβγ)2である。これがさらに凝固因子aであるトランスグルタミナーゼの作用によってγ-γ間、次にα-α間にイソペプチド架橋ができ、不溶性のフィブリンポリマーとなり、網状になって血球を絡め、凝血塊となる。α鎖ではフィブロネクチンやα2-プラスミンインヒビターもaによって架橋される。血球を除いた海綿状フィブリンは外科手術の際、止血用や切除部分の充填(じゅうてん)用に使われる。フィブリンは、血清中のセリンプロテアーゼの一つであるプラスミンによって徐々に分解される。[野村晃司]

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世界大百科事典内のフィブリンの言及

【血液】より

…血管が破れて内皮細胞の下にある膠原(こうげん)繊維や周囲の組織が露出すると,まず血小板が付着し,つぎつぎと集合して血小板塊をつくり血管の破れた部位に栓をする。続いて血漿の中にある凝固因子(12種類)が膠原繊維との接触や組織液の混入により活性化されて連鎖反応をおこし,最終的には可溶性のフィブリノーゲンが不溶性のフィブリン(繊維素)となって網目構造が形成され,強固な血液凝集塊(血栓)をつくって出血を止める。しばらくして内皮細胞が再生し血管壁の修復が完了すると,血漿に含まれている繊維素溶解物質が活性化され,役割を終えた血栓を溶かし(繊維素溶解),血液の流れが正常状態に戻る。…

【血液凝固】より

…II,VII,IX,Xの4因子は,ビタミンKを必要とする酵素系によって,肝臓細胞で産生される(これをビタミンK依存性凝固因子という)。
[血液凝固のしくみ]
 血液凝固機序は,これら一連のタンパク質分解酵素の活性化の連鎖反応から成立しており,最終的に繊維状の安定したフィブリン網が析出して,血液がゲル化することによって終了する。連鎖反応の各段階を経るごとに反応は増幅され,わずかな凝固開始の刺激も血液凝固を完了させるように働く機構になっている。…

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