フィリピン大学(読み)フィリピンだいがく

大学事典 「フィリピン大学」の解説

フィリピン大学[フィリピン]
フィリピンだいがく

フィリピンの国立大学。1908年に大学法によって設立された。ディリマン校,マニラ校,ロスバニョス校,ヴィサヤ校,ミンダナオ校,バギオ校,セブ校の7校と一つのオープン・ユニバーシティをもつ。教育理念は「国家を形成する知性を育てる(shaping minds that shape the nation)」。フィリピンにおける旗艦大学であり,これまで7人の大統領筆頭に多くの最高裁判事,医者,弁護士等を輩出している。学生は国民の学者(フィリピン)(scholar of the nation)と呼ばれている。教育研究に対する競争的資金を国内で最も多く獲得しており,2015/16年のQS社の大学ランキングではアジア70位。入学は難関で,入試倍率は5倍を超える。入学試験は,UPCAT(University of the Philippines College Admission Test)と呼ばれる大学独自の試験と高校の成績によって判定される。国立大学であるため授業料は低く抑えられており,家庭の収入によって授業料が減額される措置もある。2011年の学生数は学部学生4万1991人,大学院学生1万414人。
著者: 中井俊樹

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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