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フィルマー Filmer, Sir Robert

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フィルマー
Filmer, Sir Robert

[生]1588頃.ケント
[没]1653.5.26. イーストサットン
イギリスの政治思想家。旧家に生れ,ケンブリッジ大学に学んだ。熱烈な国王至上主義者としてチャールズ1世からナイト爵の称号を授けられ,清教徒革命中には一時投獄された。死後出版された『家父長権論』 Patriarcha (1680) は,王権神授説の代表的な主張で,J.ロックらの反駁を受けた。

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デジタル大辞泉の解説

フィルマー(Robert Filmer)

[1590ころ~1653]英国の政治思想家。絶対君主制の基礎を、人類の父祖アダムの家長権の延長に求める説を主張。著「パトリアーカ(家父長制論)」など。

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百科事典マイペディアの解説

フィルマー

英国の政治思想家。王権神授説の代表的主張者。ピューリタン革命では国王派として活動。死後刊行の《パトリアーカ(家父長制論)》は王政復古期に高く評価された。

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世界大百科事典 第2版の解説

フィルマー【Robert Filmer】

1588?‐1653
イギリスの思想家。主著《パトリアーカ(家父長制論)》(1630年代末執筆,1680公刊)。ピューリタン革命のときには積極的な政治活動をしていないが,革命前から国王の絶対権を主張していたので王党派とみなされ,1643年に投獄,47年までには釈放されていた。《パトリアーカ》は国王の権力が絶対的であることを論証しようとしたもので,そのために,神がアダムに全世界と全人類に対する絶対的支配権を与えたということ,そしてこの支配権はその子孫に伝えられ,国王に受け継がれていること,を聖書によりながら主張した。

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大辞林 第三版の解説

フィルマー【Robert Filmer】

1590頃~1653) イギリスの政治思想家。王権の根拠を家父長権におく王権神授説を説く。主著「パトリアーカ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フィルマー
ふぃるまー
Sir Robert Filmer
(1588?―1653)

イギリス、ピューリタン革命期の代表的な王権神授説論者。ナイトの称号を授けられる。ロックが『政治二論』の前半の第一部で批判し有名となった主著『パトリアーカ』(家父長制論)は1635年から1642年ごろまでに書かれたといわれる。1680年に出版され、王政復古期の王党派の理論的武器となる。神はアダムにのみ家族や子孫を支配する権力を授け、その権力は男系の長子相続によって継承され、王権はこれに由来するとして王の絶対権力を主張し、人民の同意による権力の起源を説く社会契約説に反対している。[田中 浩]

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