フウセントウワタ(英語表記)Gomphocarpus fruticosus(Asclepias fruticosa)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フウセントウワタ
Gomphocarpus fruticosus(Asclepias fruticosa)

ガガイモ科亜低木。南アフリカ原産で,高さ1~2mになる。多数の柳葉対生し,茎の上部の葉腋に,小花を5~10花ずつ散形花序につける。花は白花で5裂し,副花冠淡紫色果実袋果球状になり,長さ5~10cm。果実の中は中空で柔らかく,これが風船にたとえられた。表面には短い毛状の突起がある。外皮は薄く黄緑色で,秋の低温下ではほのかに紫褐色に色づく。特徴的な果実の形が好まれ,切り花として利用される。茎の切り口からは乳液が出るので,これをよく洗い流してから生けると水揚げがよい。春に種子をまき,よく日に当てて育てる。腐植質を多く含む水はけのよい土壌が適する。

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百科事典マイペディアの解説

フウセントウワタ

アフリカ原産のガガイモ科の常緑低木で,果実の形がおもしろいので,庭木,また切花に用いる。茎はよく分枝して高さ1〜2m,長さ10cmほどの披針形の葉を対生。花は白色で5裂し,夏に数個が上部の葉腋に散形状につく。淡緑色の果実は秋から冬にかけて風船状にふくらんで径6〜7cm,表面には剛毛がはえる。実生または挿木でふやす。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フウセントウワタ
ふうせんとうわた / 風船唐綿
[学]Gomphocarpus fruticosus R. Br.

ガガイモ科の常緑亜低木であるが、園芸上では一年草として扱う。熱帯から南アフリカ原産。茎は高さ0.6~1メートル。葉は対生し、長披針(ちょうひしん)形で、長さ10センチメートル、幅1センチメートル、無毛で光沢がある。7~9月、茎の先端近くの葉腋(ようえき)から出た花柄の先に散形花序をつくり、乳白色で5弁の小花を10~15個つける。晩秋のころ、長さ5~10センチメートルで風船状の(さくか)が1、2個できる。果実は熟すとはぜて、白絹状の冠毛をもった黒褐色の種子が出る。名は、この(さくか)や果実の形態に由来する。2~3月、温室かフレーム内に播種(はしゅ)し、5月に露地へ20センチメートル×30センチメートルに1本の割合で植え出す。10月ころ、切り取っていけ花の材料にされる。[植村猶行]

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世界大百科事典内のフウセントウワタの言及

【トウワタ】より

…日当りと排水のよい所を好み,鉢植えにはヤナギトウワタが適している。なお,近縁のフウセントウワタGomphocarpus fruticosus R.Br.(イラスト)は別属の植物で,アラビア,アフリカ原産の常緑低木である。葉は対生して細長く,花は7~8月に咲き,白色である。…

※「フウセントウワタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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