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フラトリア phratria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フラトリア
phratria

古代ギリシア諸都市における血族集団。胞族,兄弟団などと訳される。起源はきわめて古い。通常,部族 (フュレ) の部分であり,少くとも理論上は若干の氏族 (ゲノス ) から成る。共通の祖先をあがめ,父称を用い,氏神への礼拝を重視した。大部分はヘレニズム期までに消滅。ローマのクリアの訳語としても用いられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

フラトリア【phratria】

古代ギリシアの部族制度の中で,部族と氏族の中間に位置する集団で,胞族または兄弟団と訳されている。複数形ではフラトリアイphratriai(またはパトライpatrai,パトリアイpatriai)。民主政がクレイステネスの改革によって確立する以前のアテナイでは,四つの部族はそれぞれ12のフラトリアから成り,各フラトリアは30のゲノス(氏族)から成っていたと伝えられる。フラトリアは独自の共有財産,それ自身の祭祀と役人と神官をもち,ゼウス・フラトリオスとアテナ・フラトリアとを崇拝し,今日の10月の半ばごろにイオニア人に共通のアパトゥリア(同じ祖先をもつという意味)祭を祝った。

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世界大百科事典内のフラトリアの言及

【ゲンス】より

…これは共通の祖先をもつと観念された複数の家族(オイコス)の集合体である。アリストテレスの《アテナイ人の国制》の散逸した部分の断片によれば,アッティカには古くから四つの部族(フュレー)があり,各部族は三つの胞族または兄弟団(フラトラまたはフラトリア)から成り,したがって全部で12の胞族があり,各胞族は30の氏族から成り,各氏族は30人から成っていたとされている。30人とは30の家(オイコス)という意味と解せられる。…

【氏族制度】より

…とくに兄弟関係にあるといわれる数個の氏族は結合して,一定の機能をもった集団を形成し,この集団が集まって一つの部族が形成される。《古代社会》において,氏族を表すのに,ギリシア語のゲノスgenosと同意義のゲンスgensというラテン語をあてたモーガンは,上記兄弟氏族の結合体を,これに対応すると考えた古代ギリシアの組織にしたがってフラトリア(胞族)と名づけた。胞族はもと単一の氏族が膨張して,二つ以上の娘氏族に分裂した結果生じたものらしい。…

※「フラトリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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