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ブルームフィールド Bloomfield, Leonard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルームフィールド
Bloomfield, Leonard

[生]1887.4.1. シカゴ
[没]1949.4.18. ニューヘーブン
アメリカの言語学者。シカゴ大学,エール大学教授。インド=ヨーロッパ語族,特にゲルマン語派の比較言語学的研究から出発,青年文法学派から強い影響を受ける。次にタガログ語や,アルゴンキンワカシュ語族メノミニ語,クリー語の記述研究に手を伸ばし,それらの実践研究の経験と,行動主義心理学の影響とから,客観的データのみに基づき帰納的方法で言語現象を分析していこうとする方法論を確立した。『言語』 Language (1933) は特にこの方法論により多大な影響をアメリカの言語学者に与え,アメリカ学派あるいは新ブルームフィールド学派と呼ばれる学派が形成された。

ブルームフィールド
Bloomfield, Lincoln Palmer

[生]1920.7.7. ボストン
アメリカの政治学者。 1941年ハーバード大学卒業。 46~57年国務省で国連関係の政策立案に従事。 57年マサチューセッツ工科大学の国際研究センターに移り,60年同研究センターの軍備規制研究計画の主査,63年同大学政治学教授。 73~74年地球相互依存計画主任。人類生存のための軍備規制,さらに宇宙法の制定などのために国連を中心とする国際協力が重要であると主張している。主著"Outer Space; Prospects for Man and Society" (1962) ,"International Military Forces" (64) ,"The Power to Keep Peace" (71) 。

ブルームフィールド
Bloomfield, Maurice

[生]1855.2.23. ビーリツ
[没]1928.6.13. サンフランシスコ
アメリカのインド学者。オーストリア生れ。 1881~1926年ジョンズ・ホプキンズ大学教授。サンスクリット語,インド=ヨーロッパ語比較言語学担当。主著『アタルバ・ベーダの賛歌』 Hymns of the Atharva-Veda (1897) 。

ブルームフィールド
Bloomfield, Robert

[生]1766.12.3. サフォーク,ホニントン
[没]1823.8.9. ベッドフォードシャー
イギリスの詩人。貧しい農民の出で貧苦の生涯をおくった。『農家の少年』 The Farmer's Boy (1800) で知られている。

ブルームフィールド
Bloomfield

アメリカ合衆国ニュージャージー州北部,ニューアークの北西約 13kmにある都市。 1660年清教徒が入植。独立戦争時には補給基地,南北戦争のときは北軍兵士の軍服を大量に生産した。現在は自動車組立て,繊維,製薬など各種の工業が発達。ブルームフィールド・カレッジがある。人口4万 5061 (1990) 。

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デジタル大辞泉の解説

ブルームフィールド(Leonard Bloomfield)

[1887~1949]米国の言語学者。ドイツに学び、言語研究に徹底した客観主義的方法を導入。主著「言語」は長い間、アメリカ構造言語学の基本となった。

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百科事典マイペディアの解説

ブルームフィールド

米国の言語学者。米国で学んだのちにドイツへ留学。1927年シカゴ大学,1940年イェール大学教授。サピアとともにアメリカ構造言語学の基礎を築いた。言語学研究の体系化を目ざした《言語》(1933年)は客観的記述によるアメリカ言語学の集大成として長く利用され,日本の言語学,語学教育にも大きな影響を与えた。
→関連項目記述言語学言語学

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世界大百科事典 第2版の解説

ブルームフィールド【Leonard Bloomfield】

1887‐1949
アメリカの言語学者。シカゴ出身。人類学者F.ボアズとその門弟の言語学者E.サピアとともにアメリカ構造言語学の基礎をすえた。シカゴ大学で博士の学位を得た後,1913‐14年にドイツに留学,比較言語学者レスキーンAugust Leskien(1840‐1916),K.ブルクマンらの下で青年文法学派の史的言語学を修めた。のち,イリノイ大学,オハイオ州立大学を経て,シカゴ大学のゲルマン文献学教授(1927‐40),イェール大学の言語学教授(1940‐49)を歴任した。

ブルームフィールド【Maurice Bloomfield】

1855‐1928
アメリカのインド学者。1881‐1926年,ボルティモアのジョンズ・ホプキンズ大学でサンスクリットと印欧比較言語学を講じた。ベーダの文献学的研究を中心に多くの業績を残し,なかでもベーダ文献全体を渉猟した全マントラの索引である《ベーディック・コンコーダンス》(1906)は現在も学徒の座右の書となっている。ほかに《アタルバ・ベーダ》の部分訳(1897),カシミール発見の写本に基づくパイッパラーダ派伝本の《アタルバ・ベーダ》の校訂出版(1901。

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大辞林 第三版の解説

ブルームフィールド【Leonard Bloomfield】

1887~1949) アメリカの言語学者。行動主義の影響のもとに厳密な方法論と形式による言語分析を主張し、アメリカ構造言語学の基礎を築いた。主著「言語」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルームフィールド
ぶるーむふぃーるど
Leonard Bloomfield
(1887―1949)

アメリカの言語学者。一時期のアメリカ言語学を代表し、主著『言語』Language(1933)はアメリカ言語学のバイブルとまでよばれたことがある。シカゴ大学で博士号を得てのち、ドイツで「青年文法学派」の言語学を学び取った。シカゴ大学教授を経て、晩年はエール大学教授の職にあり、同僚のE・サピアと並んで形成期のアメリカ言語学界を指導し、2人は互いに批判もしたが、よきライバルであった。サピアは間口の広い、思考の柔軟な、人づきあいのよい学者で多数の弟子を養成したが、ブルームフィールドはその著書を通じ、主として方法論に多大の影響を与えた。 ブルームフィールドの学問の特徴は、サピアとともに、それとは多少違った意味で言語学を科学の名にふさわしいものとする点にあった。すなわち彼のいう「言語学の基本的仮定」に基づき、音素論・形態論・統語論を、音素から組み上げて記述言語学の体系をつくり、それを土台として歴史言語学を改めて体系化した。基本的学説はすべて主著『言語』に説かれている。この主著は、ある意味では、バランスよく言語の記述面と歴史面の全域にわたってはいるが、他の意味では強烈に個性的である。すなわち、当時新興の心理学であった行動主義心理学に結局は重きを置き、「観念」「概念」などの思弁的用語を排して、外部に表れる「反応」のみによって記述し、かつ「意味」については、科学的研究が不可能であると信じ、表層的な面のみに基づく記述を説いた。その結果は、厳密を望みながらも、統語論・意味論の分野で不十分な結果しか得られず、「意味不在」の言語学であると評され、チョムスキーの変形生成文法に席を譲った。なお、ブルームフィールドは、アメリカ土語、タガログ語、インドネシア語なども研究し、外国語教育の面でも優れた影響を残した。[三宅 鴻]
『三宅鴻他訳注『言語』(1977・大修館書店)』

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世界大百科事典内のブルームフィールドの言及

【音素】より

…音素については,これを具体的音声から抽出された音声概念とするポーランドの言語学者ボードゥアン・ド・クルトネの素朴な見解から,一方では心理的実在としてある型をなすものとするE.サピアの説および同質の音声のグループと解するD.ジョーンズの見方に進み,ついに音素は虚構であるというアメリカの言語学者トウォデルW.F.Twaddell(1906‐ )の極論にいたった。これに対し,L.ブルームフィールドは音素を物理的実体としてとらえる立場を表明した。この線に沿ってプラハ言語学派の音韻論は,語の知的意味を区別できる音声的相違すなわち音韻的対立phonological oppositionに基づき音素を分析すべきだと主張した。…

【構造言語学】より

…ジュネーブで学んだモスクワ言語学サークルのカルツェフスキーSergei O.Kartsevskii(1884‐1955)はその一人で,彼を通じてモスクワでソシュールの学説を知ったN.S.トルベツコイR.ヤコブソンが1926年結成されたプラハ言語学派に拠ってソシュール学説の発展としての音韻論学説の構築を始めたのがヨーロッパにおける構造言語学とソシュール評価の始まりであった。
[ブルームフィールドと構造言語学]
 一方,この時期のアメリカではアメリカ・インディアン諸族の文化人類学的研究の進展の中で,その言語の記述のために伝統的な文法によらぬ客観的な方法を必要としていた。アメリカ・インディアン諸語を広く研究したE.サピアはその著書《言語Language》(1921)の中で音声的実態とレベルを異にする音韻論的体系の存在に気づき,これを〈音声パターンsound pattern〉と呼ぶ一方,言語の意味や機能よりは形式の方が体系として研究しやすいことを説き,歴史的・発生的関係に頼らずに純粋に形式的な基準による言語の類型論的分類への道を開いた。…

【単語】より

…――これは何をもって〈ひとつの〉とするかが問題となるし,そもそも意味をどう考えるかという大きな問題を含んでいる。(4)次に機能的な面からの定義として,アメリカの言語学者L.ブルームフィールドの定義がある。これは,言語形式のうち文としてあらわれることのできるものを〈自由形式〉とし,最小の自由形式を単語とするものである。…

※「ブルームフィールド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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