ブーケガルニ(その他表記)bouquet garni[フランス]

改訂新版 世界大百科事典 「ブーケガルニ」の意味・わかりやすい解説

ブーケ・ガルニ
bouquet garni[フランス]

数種のハーブ香草)と香味野菜を束ねて糸で縛るか,ガーゼで包んだもの。タイム,ベーリーフ,パセリの茎を基本とし,用途に応じてセロリ,ポロネギリーキ),ローズマリーセージなどを加え,全体の量は適宜加減する。多くは時間をかけて煮込む料理,例えば肉や魚の煮込み,ブイヨンなどのだしソースなどに香りづけとして用い,他の材料といっしょに煮て香りがついたところで取りだす。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ブーケガルニ」の意味・わかりやすい解説

ブーケガルニ

ハーブ(香草)と香味野菜を束ねたもの。フランス語でブーケは〈束〉,ガルニは〈豊かな〉の意。ベーリーフ(月桂樹の葉),タイム,パセリの茎,セロリのほか,ローズマリーやセージなどを適宜加えて,糸で縛るかガーゼに包み,ブイヨンなどのだし汁をとったり,シチューやスープを作る時に入れる。香りがついたら,仕上がりの前に取り出す。
→関連項目イタリアンパセリデミグラス・ソースフォン・ド・ボー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブーケガルニ」の意味・わかりやすい解説

ブーケガルニ
ぶーけがるに
bouquet garni

数種のスパイスを束ねて煮込み料理などに用いるもの。ヨーロッパ、とくにフランス料理に多用される。たとえばセロリの茎、タイム、ローレル、クローブ、パセリなどを麻紐(あさひも)で束ね、または布袋に入れて材料とともに煮込み、香味がついたら鍋(なべ)から引き上げるが、用いるハーブスパイスの種類は料理によって異なる。

[齋藤 浩]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「ブーケガルニ」の解説

ブーケガルニ

 ソースや,煮込み料理を作るときに使う,香り付けのためのハーブと,スパイスを束にしたもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android