プルースト(Joseph Louis Proust)(読み)ぷるーすと(英語表記)Joseph Louis Proust

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プルースト(Joseph Louis Proust)
ぷるーすと
Joseph Louis Proust
(1754―1826)

フランスの化学者。アンジェの薬剤師の息子。初等教育を受けたのち、父や他の薬剤師に徒弟入り。サルペートリエ病院の主任薬剤師(1776)になるが、1778年スペインに招かれ、バスクの王立アカデミーやセゴビアの王立砲兵学校(1788)の化学教授を歴任。帰国後(1806)は引退に近い生活を送った。化学分析に秀で、分析試薬として硫化水素を開発、また、化合物組成を重量%で表示した。ブドウ糖の単離やチーズ中のロイシンの発見の業績もある。1794年、論文「プルシアンブルーに関する研究」において、同種の化合物は一定組成をもつという定比例の法則を提唱した。組成の連続的変化説をとるベルトレとの論争を通じてデータが蓄積され、1811年ベルツェリウスがドルトンの原子論に基づいて理論化し、この法則が確立した。これらの業績は近代化学の基盤形成に不可欠なものであった。

[肱岡義人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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