ベッセル年(読み)ベッセルねん(英語表記)Besselian year

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベッセル年
ベッセルねん
Besselian year

光行差の影響を考えにいれて,平均太陽赤経が 18時 40分あるいは 280°になる瞬間を年始とした太陽年で,経度の異なる土地でも同じになるので,天体の位置計算などに用いられる。ベッセル年の年頭は,近代においては実際の元旦とよく一致し,時刻の表示は小数を用いた年単位で表わされる。

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デジタル大辞泉の解説

ベッセル‐ねん【ベッセル年】

Besselian year》平均太陽の赤経が18時40分に達した瞬間を年初とする回帰年。長さは1太陽年に等しい。暦年上の長さは閏(うるう)年のため一定でなく、天体の位置推算上不便なので、ドイツの天文学者ベッセルが考案したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベッセルねん【ベッセル年 Besselian year】

太陽年の長さは365.2422日であるが,その1年の初まりを,平均太陽の赤経が18時40分に達したときと定めた年初つき太陽年をとくにベッセル年という。またその年初をベッセル年初という。最初の導入者F.W.ベッセルの名にちなんだものである。ベッセル年初は1984年の場合なら1984.0のように表記する。ベッセル年初は暦年の年初に近く1月1日付近にくる。1984.0は1月1日3時47分26秒(世界時)である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベッセル年
べっせるねん

光行差を考慮した平均太陽の黄経が280度(赤経18時40分)に達する瞬間を年初として、相次ぐ二つの年初間の時間をベッセル年という。ベッセル年の始めはほぼ暦年の年初に同じで、長さはほぼ太陽年に等しい。ベッセル年は天文学で便宜上用いられ、一般には使用されない。[渡辺敏夫]

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