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ベーム石 ベームせきboehmite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベーム石
ベームせき
boehmite

AlO(OH) 。ダイアスポアと同質異像。斜方晶系の鉱物。比重 3.0,硬度 3.5~4。白色。卓状または鱗片状結晶。ボーキサイトの主成分鉱物の一つで,ギブス石,カオリナイト,ダイアスポアなどと共生する。ラテライト中や熱水性粘土鉱床にも産出する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベーム石
べーむせき
bhmite

アルミニウムの鉱石鉱物の一つ。AlOOH型水酸化アルミニウムの鉱物である。ダイアスポアと同質異像関係にあるため、区別する際にはγ(ガンマ)型AlOOHとすることもある。鱗鉄鉱(りんてっこう)とともにベーム石系を構成する。自形は非常にまれであるが、顕微鏡的なもの(顕微鏡で観察できる程度のサイズの結晶)が知られ、b軸方向に扁平(へんぺい)な中央部が膨らんだ板状を呈する。合成ではAl(NO3)3の溶液を数百気圧で320~360℃に加熱すると生成する。産状は5種類程度が認識されている。ラテライト化によって生成されたボーキサイト鉱床の主成分鉱物、熱水交代性の粘土鉱床中の少量成分、霞石(かすみいし)閃長岩(せんちょうがん)質ペグマタイトの生成の最終期の産物として霞石などの分解産物として生成される。コランダムを含む霞石片麻岩(へんまがん)の分解産物として産する。また中央海嶺(かいれい)玄武岩の分解産物として報告されている。
 共存鉱物はボーキサイトではカオリナイト、ギブス石、ダイアスポア、針鉄鉱など、粘土鉱床ではカオリナイト、葉ろう石、コランダムなど、霞石閃長岩質ペグマタイトでは霞石、ギブス石、ソーダ沸石、方沸石など。同定は白色微粉状態のものでは低い硬度。また劈開(へきかい)面上の真珠光沢による。実際にはまず粉末を指につけて観察し、次にこれをこすると劈開面が多く出るので真珠光沢が出てくる。粉末はある程度の大きさがあり、純粋であればこれで見当がつく。命名は最初にこの鉱物を研究したドイツの地質学者ヨハネス・ベームJohannes Bhm(1857―1938)にちなむ。[加藤 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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