ペプトン(英語表記)peptone

翻訳|peptone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペプトン
peptone

天然の蛋白質を人工的に処理したときの部分的な加水分解物で,硫酸アンモンによる塩析で沈殿しなくなった程度のもの。分解は酸,アルカリプロテアーゼなどによる。細菌その他微生物培地用の窒素源として用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ペプトン【pepton】

タンパク質の分解産物。微生物培養時の窒素源として広く用いられる。タンパク質をタンパク質分解酵素や酸,アルカリなどで加水分解させて得る。さまざまな長さのポリペプチド,オリゴペプチドの混合物である。【柳田 充弘】

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大辞林 第三版の解説

ペプトン【peptone】

タンパク質の、酵素や酸・アルカリによる加水分解物。特に、ペプシンの作用によってできるものをいうことが多い。水に溶け、熱によって凝固せず、プロテオースと異なり硫酸アンモニウムによって沈殿しない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペプトン
ぺぷとん
peptone

比較的安価な牛乳カゼイン、獣肉、ダイズタンパクなどを酸や安価なプロテアーゼなどによる部分加水分解産物中、分子量の小さいポリペプチドであるプロテオースよりも低分子で小さく、水によく溶け、熱凝固せず、硫安塩析などの沈殿法で沈殿を生じないものをいう。通常、乾燥した粉末として利用している。比較的小さなペプチドやアミノ酸の混合物である。ビウレット反応で紅紫色に呈色する。以前はタンパク質のペプシンによる分解物を意味した。種々のペプチダーゼによってさらに分解され、アミノ酸となる。微生物を培養するとき、窒素源として用いられる。高温の酸で処理した場合はトリプトファンが破壊されている可能性があるので、原料によってはトリプトファンを補充する必要がある。カゼインペプトンは含硫アミノ酸のシステインメチオニンが少ないので、これも必要に応じて補充する。[野村晃司]

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