日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ホワイトヘッド(Robert Whitehead)
ほわいとへっど
Robert Whitehead
(1823―1905)
イギリスの水雷発明家。ランカシャーのボルトンに生まれる。14歳のときマンチェスターの工場に徒弟となり、かたわら機械講習所に通い製図を修めた。ついでマルセイユの叔父の工場に勤めたのち、ミラノで独立し、1856年フィウメ工業会社を設立。1866年息子のジョンとフィウメで魚雷の考案を始め、改良を重ね、1889年に航続距離1000ヤード(約910メートル)で29ノット(時速約54キロメートル)の速度をもつまでになった。この魚雷にジャイロスコープが応用されて、ますます精鋭な武器となり、各国の海軍に採用された。ホワイトヘッド水雷の威力は、1904年旅順港で日本軍がロシア艦隊を攻撃したときに実証された。
[山崎俊雄]
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