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ホームプロジェクト home project

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホームプロジェクト
home project

20世紀初め,アメリカの農業教育で開発された教授,学習方法。学校で教えられた農業上の諸知識を生徒に家庭で実地に活用させることによって,生きた知識として身につけさせようとするもの。実際には農作物の栽培や家畜飼育などがおもなものであった。大正末期頃日本にも紹介され,実業補習学校などで「家庭実習」として行われた。第2次世界大戦後も高等学校の農業科,家庭科などで用いられている。

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デジタル大辞泉の解説

ホーム‐プロジェクト(home project)

プロジェクト‐メソッドによる家庭科教育法。学校で学習した知識を身につけるために、生徒が一定の計画のもとに家庭内の作業を行うこと。

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大辞林 第三版の解説

ホームプロジェクト

home+project〕
学校で学習したことを、実践的に身につけるために課される家庭での実際の作業。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホームプロジェクト
ほーむぷろじぇくと
home project

プロジェクト・メソッドproject method(構案法)を取り入れた家庭科教育法のこと。家庭生活のなかの種々の問題点を改善するために、教師の指導と家族の協力により、計画をたて、その計画に従って生徒の家庭生活の改善と向上を図ろうとするもので、具体的には、
(1)目的をたてる(解決するべき問題を決める)
(2)目的達成(問題解決)のための計画の立案
(3)計画の実施
(4)実施結果の評価と反省
の4段階で行われる。
 家庭科教育の究極の目的は、より幸福に家庭生活を営むことであり、したがって教室で学習した新しい知識や技術が、生徒によってそれぞれの家庭に取り入れられてこそ、本来の使命が果たされることになる。また家庭科を学習している生徒によって組織されている「学校家庭クラブ」は、相互の親睦(しんぼく)を図るとともに、さらに進んで地域の人々の家庭生活の改善、向上を目ざす自主的活動である。わが国の学校家庭クラブは、アメリカのFHA(Future Homemakers of America「アメリカの未来の家庭建設者」の意)の制度を取り入れたもので、FHJ(Future Homemakers of Japan)とよばれ、1953年(昭和28)に全国高等学校家庭クラブ連盟が結成されて以来、毎年数多くの生徒が各地で実践活動を行っている。この活動は、学校教育と家庭教育、また個別家庭と地域社会のそれぞれのはざまを埋めるものとして注目され、指導者の養成や研究発表大会の開催をはじめ、FHAとの交流、機関誌『FHJ』の編集など幅広く行われている。1998年(平成10)現在、加盟校は1752校、会員数は約45万8000人となっている。[仙波千代]
『文部省編『家庭クラブの手びき』(1953・光風出版) ▽松本喜美子著『ホーム・プロジェクトと家庭クラブ』(1956・家庭教育社) ▽仙波千代著『HP(ホームプロジェクト)とFHJ(学校家庭クラブ)を指導するために』(1963・家庭教育社) ▽広島県高等学校家庭クラブ連盟編・刊『30年のあゆみ 記念誌』(1982) ▽仙波千代・高部和子ほか著『家庭科教育法』(1998・光生館)』

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