ボランティア活動(読み)ボランティアかつどう

百科事典マイペディアの解説

ボランティア活動【ボランティアかつどう】

社会福祉,教育,保健などの事業に対し,自発的・自主的に行われる無償の奉仕活動。20世紀に入り社会福祉の政策化・制度化が進められたが,一方でボランティア活動の要請も少なからずあり,特に高齢社会(高齢化社会)を迎える日本では重視される。各地に教育・斡旋(あっせん)を行うボランティア・センターが設けられ,ボランティア休暇・休職制度を設ける企業も増加した。1995年の兵庫県南部地震の際の経験は,日本人のボランティア活動への意識を高めた。1998年,〈特定非営利活動促進法〉(NPO法)が成立し,任意団体であった多様なボランティア活動団体が法人格を持つことが可能となり,活動の継続性やノウハウの蓄積,交換が促進された。2011年3月の東日本大震災でも,多数のボランティアが被災地や全国で支援活動を展開した。
→関連項目国連ボランティアセルフヘルプグループ地域通貨ボランティア休業制度

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世界大百科事典 第2版の解説

ボランティアかつどう【ボランティア活動 volunteer action】

一般市民の自由な意志に支えられた社会的な活動,あるいは各種民間団体の自主的な活動が,広い意味でのボランティア活動であるが,より限定的には社会福祉を目的とする事業や活動をさしており,その活動を行う人をボランティアvolunteerといっている。ボランティア活動は,政策主体としての国家の活動よりも,市民・大衆の自発性にもとづく活動を高く評価するボランタリズムの思想に支えられており,個人の自由と独立を尊重する近代社会において出現し発展してきたものにほかならない。

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