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ボリス・ゴドゥノフ Bolis Godunov

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世界大百科事典 第2版の解説

ボリス・ゴドゥノフ【Bolis Godunov】

1555ころ‐1605
ロシア皇帝。在位1598‐1605年。貴族の出で,最初イワン4世(雷帝)に仕えた。イワンの没後,その子フョードル1世が即位したが,フョードルの妃はゴドゥノフの妹で,しかもフョードル自身が病弱ということもあって,ゴドゥノフが実権を握った。彼はイワンの中央集権化政策を受け継ぎ,反対派のシュイスキー公家一門やロマノフ家一門をモスクワ政界から追放した。1591年フョードルの弟で唯一の帝位継承者ドミトリー・イワノビチの暗殺事件が起きたときには,ゴドゥノフが刺客を放ったとか,ドミトリーは難を逃れたとかのうわさが流れた。

ボリス・ゴドゥノフ【Boris Godunov】

ムソルグスキーオペラプロローグと4幕より成る。台本はプーシキンの原作とカラムジン《ロシア国家史》に基づき作曲者自身が書いた。1869年に完成した版は4幕であったが,マリインスキー劇場に上演を拒否されたので,女性の登場する〈ポーランドの場面〉を新たに書き加え,他の部分も少し改訂して,74年に現在原典版と呼ばれているものを完成,上演にこぎつけた。初演は大成功であったが,批評界は賛否両論に分かれた。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のボリス・ゴドゥノフの言及

【プーシキン】より

…バイロンに代わってシェークスピアが彼の心をひきつけた。シェークスピア研究はまず史劇《ボリス・ゴドゥノフ》(1825,刊行1831)に結実した。追放処分を受けていたため,25年のデカブリスト蜂起への連座を免れたが,皇帝ニコライ1世の〈温情〉によって自由の身とされた後も,終生秘密警察の厳しい監視と検閲のもとに置かれた。…

【ムソルグスキー】より

…しかし,友人から〈白痴〉と呼ばれるほどに生活感覚に乏しく,飲酒癖もあって,貧困のうちに42歳の若さで死去した。74年初演されたオペラ《ボリス・ゴドゥノフ》は生前20回以上も上演され,名声を得た。虐げられた農民への深い同情と社会の矛盾を告発する数多くの歌曲(《カリストラート》1864,《子守歌》1865,《かわいいサビシナ》1866,《神学生》1866,《みなしご》1868,《人形芝居》1870など)は音楽における批判的リアリズムの代表作とされる。…

【ロシア国民楽派】より

…グリンカの抒情的旋律と色彩的管弦楽法,ダルゴムイシスキーの叙唱を重視するリアリズムの手法は,彼らの表現手段の基礎になった。オペラの分野ではムソルグスキーの《ボリス・ゴドゥノフ》(1869)と《ホバンシチナ》(1880),A.P.ボロジンの《イーゴリ公》(1890初演),リムスキー・コルサコフの《雪娘》(1881)や《サトコ》(1896)などがあるが,大衆の場面に重要な意味を与えた点に独自な劇作法を指摘できる。 管弦楽の分野では絵画性と風俗描写などを特徴としてあげることができるが,ボロジン(二つの交響曲と交響詩《中央アジアの草原にて》(1880)など)とバラーキレフ(《三つのロシアの歌の主題による序曲》(1858),交響詩《タマーラ》(1882)と《ルーシ》(1887)など)はロシア管弦楽の確立者の一翼をになっているし,リムスキー・コルサコフ(《スペイン奇想曲》(1887),《シェエラザード》(1888)など)の色彩豊かな管弦楽法はロシア音楽の古典になった。…

※「ボリス・ゴドゥノフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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