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ボーア磁子 ボーアじし Bohr magneton

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボーア磁子
ボーアじし
Bohr magneton

電子の固有スピンに伴う磁気モーメントの量子。記号は μB 。原子や素粒子の磁気モーメントの量子力学的単位である。値を次に示す。 ただし h はプランク定数,me は電子の質量,e は電気素量,c は真空中の光速度。

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デジタル大辞泉の解説

ボーア‐じし【ボーア磁子】

電子の磁気モーメント基本単位電気素量e、プランク定数h、電子の静止質量meとすると、ボーア磁子μBは、eh/4πme=9.274×10-24J/T(ジュール/テスラ)となる。1913年にN=ボーアにより導出された。電子の磁気モーメントはボーア磁子を単位として、1の値をもつはずだが、実際にはボーア磁子よりも0.116パーセント大きい。この差は異常磁気モーメントと呼ばれ、繰り込み理論を導入した量子電磁力学により説明される。

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世界大百科事典 第2版の解説

ボーアじし【ボーア磁子 Bohr magneton】

軌道角運動量Lの電子は,電子の質量および電荷をそれぞれm,-eとしたとき,-(e/2m)・Lの大きさの磁気モーメントをもつ。量子論によれば軌道角運動量の大きさはプランク定数を2πで割ったħを単位として測られるから, μBeħ/2m=9.274015×10-24J/Tという量が電子によって生ずる磁気モーメントの単位となる。このμBボーア磁子という。原子構造とその磁気モーメントに関し,N.H.D.ボーアが導入した量である。

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大辞林 第三版の解説

ボーアじし【ボーア磁子】

電子や原子の磁気モーメントの大きさの単位。電子のスピンによる磁気モーメントは約一ボーア磁子である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボーア磁子
ぼーあじし
Bohr magneton

ボーア・マグネトンともいう。磁気モーメントの基本単位で、電子が原子核の周りを軌道運動するときに生ずる最小の磁気モーメントである。1913年デンマークの理論物理学者のN・H・D・ボーア前期量子論に基づいて原子構造を説明した理論のなかで導出した。ボーア磁子μBは、μBeh/4πmchはプランク定数、emはそれぞれ電子の電荷の絶対値と質量)で与えられ、μB=9.27×10-24J/Tという大きさをもつ。ここで、J(ジュール)はエネルギーの単位、T(テスラ)は磁束密度の強さの単位である。この単位を用いると、強磁性ニッケルの磁気モーメントは0.6ボーア磁子となる。磁気モーメントを担う電子の角運動量をJとすると、磁気モーメントMM=-gJJμBとして与えられる。gJはランデのg因子とよばれ、磁気モーメントが電子の軌道運動によるならば1、スピンによるならば2となる定数である。Jは絶縁体中の原子では整数か半整数であるが、金属のように電子が物質中を遍歴できる場合は任意の値をとる。[石川義和・石原純夫]

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世界大百科事典内のボーア磁子の言及

【磁気モーメント】より

gg因子と呼ばれ,Jがスピン角運動量の場合2で,軌道角運動量の場合1である。μBは電子の磁気モーメントの量子単位でボーア磁子と呼ばれ,μBeħ/2mc0.9×10-20erg/ガウス(emu)である(e,mはそれぞれ電子の電荷,質量,cは光の速度)。磁性【吉森 昭夫】。…

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