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ポドゾル ポドゾル podsol

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポドゾル
ポドゾル
podsol

成帯土壌の一種。シベリアカナダタイガなどの寒冷多湿の針葉樹林帯に分布する。針葉樹の供給する酸性腐植によって塩基類が強い溶脱を受け,表層から下層へ粘土分とともに流下し,下層にその一部が集積している。

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デジタル大辞泉の解説

ポドゾル(podzol)

《灰色の土の意》冷帯針葉樹林下に発達する土壌。表層は酸性腐植の浸潤により塩基・鉄・アルミニウムを失って灰白色の漂白層となり、下層はこれらの物質が沈殿して褐色の緻密(ちみつ)な集積層となる。シベリアアラスカなどに分布し、日本でも北海道にみられる。灰白土。

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百科事典マイペディアの解説

ポドゾル

湿潤冷温帯の針葉樹林(タイガなど)の下に典型的に発達する土壌型。腐食生物の活動が不活発なために分解不完全な堆積腐植層(粗腐植層)が厚く形成され,これが真菌類や糸状菌によって徐々に分解されてフルボ酸が生成する。
→関連項目タイガフィンランド

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岩石学辞典の解説

ポドゾル

低温で湿潤な地域に特徴的な成帯土壌.森林伐採の行われた地域の,針葉樹または落葉樹の下あるいは荒野の潅木(heath)の下に形成される.分解した植物のキレート作用がポドゾルの形成される最初の要因と信じられている.ポドゾル化作用を受けた代表的な土壌断面は,O層位(原料のままの腐植層),A層位(灰色の漂白された層準で,腐植,粘土,三二酸化物が乏しい層位),B層位(錆色または黄色の帯で鉄やアルミニウムの三二酸化物に富み,硬盤(hardpan)の層が存在する),C層位(風化した母岩)である.風化したポドゾルが最も発達したものは砂質で塩基に乏しい物質となる.塩基の少ない母材から典型的に発達し,土壌は塩基が溶脱して酸性が強く,無構造のため自然的肥沃度が低い.熱帯地域でもポドゾルが見られ,マダガスカルでは羊歯類の薮の下に形成されている[Glinka : 1914, Gerasimov & Glazovskaya : 1965, 木村ほか : 1973].ロシア語のpodzolは灰土,灰色の土の意味.

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世界大百科事典 第2版の解説

ポドゾル【podzol】

湿潤寒冷気候帯の北方針葉樹林(タイガ)下に典型的に発達する土壌。灰白土ともいわれ,またアメリカ合衆国の新分類体系ではスポドソルSpodosolsと呼ばれている。ポドゾルという名称は,この土壌が堆積腐植層の下に特有な灰色の土層をもつことにちなんで,ロシア語の〈下〉と〈灰〉を意味することばからつくられたものである。湿潤寒冷気候下では,地中動物や細菌の活動が不活発なため,地表に堆積した動植物遺体は完全に分解されず,厚い堆積腐植層(A0層)が形成される。

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大辞林 第三版の解説

ポドゾル【podzol】

亜寒帯の針葉樹林下に分布する酸性土壌。表層は薄い腐植の下に塩基や鉄を失った灰色の漂白層、下層は表層から移動してきた腐植・鉄・アルミニウムなどが集積した暗褐色の緻密な層がある。生産力が低い。日本でも北海道に見られる。灰白土。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポドゾル
ぽどぞる
podzol

気候と植生の条件で分布が決まるいわゆる成帯性土壌の一種で、断面形態の特徴について、またその成因論的解釈の面で、もっともよく研究されてきた型の土壌である。灰白土ともいう。断面形態はO、A、E、B1、B2、Cの層位に分けられ、B2層までの深さは50~70センチメートルくらい、O層(A0と表記することもある)はOi(L)、Oe(F)、Oa(H)の3枚に細分できる。この土壌が発達している所は針葉樹林相で、未分解の落葉累積層や発酵分解の始まった層、無機質土粒と混在した粗腐植層(以上がO層)の下に腐植層Aがある。十分に発達したポドゾルほどこのA層は薄く、その下部は強酸性腐植物質(フルボ酸)の浸潤によって無機母材中の塩基類が溶解され、ケイ酸分のみが残留した灰白色砂質の漂白層(E層)となる。次層はA層から流下した腐植の集積および流下塩基類のうちの沈殿物(鉄とアルミニウムの三二酸化物)からなるB層(集積層)で、腐植を主とした暗褐色の部分B1と鉄の集積を主とした赤褐色の部分B2(Bhと表記することもある)とに細分される。土壌生成作用タイプとしてこのような強酸性腐植の溶脱作用が支配的なプロセスをポドゾル化作用(過程)とよび、土層を下降する洗脱型の水分の作用が強いか弱いかによって、ポドゾル性の程度に違いが生まれる。
 日本には完全に成熟したポドゾルは現存しないが、北海道・東北地方の丘陵性低山地や海岸の固定砂丘にポドゾル性土はみられ、中部山岳地帯の山稜(さんりょう)山腹の平坦(へいたん)部にも発見される。灰色(はいいろ)・灰褐(はいかっ)色森林土と命名される土壌にもポドゾル化傾向をみせるものがあり、それらは灰色・灰褐色ポドゾル性土と名づけられた土壌である。世界的な視野ではシベリア、カナダのタイガ地方をはじめ北欧、アラスカなどに広いポドゾル分布域がある。しかし、熱帯・温帯地方にもポドゾルやポドゾル性土がみいだされることがある。それらの生成については、局地的微地形条件や地質母材条件(浸透水の量が多い砂質母材、花崗(かこう)岩などの酸性岩の分布地域など)によるものと考えられる。[浅海重夫・渡邊眞紀子]

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世界大百科事典内のポドゾルの言及

【森林土壌】より

…気候の乾湿,寒暖は森林の形成,その種類ならびに森林土壌の特徴をも決定するほどの大きな影響力をもつ。日本の森林土壌のおもな種類は北海道のエゾマツ,トドマツ林下や本州高山地のハイマツ林下のポドゾル,ブナ林下の褐色森林土,シイ林下の黄褐色土,タブ林下の赤色土などである。このうち褐色森林土は日本の森林土壌の大部分を占め,乾湿の差により乾性褐色森林土,湿性褐色森林土などに細分されている。…

【土壌型】より

…またツンドラ・グライ土では凍結と融解による土層のかくらん現象(クリオタベーションcryoturbation)が活発なため泥炭の集積はあまり生じない。(2)亜寒帯針葉樹林帯の土壌型 湿潤寒冷気候帯の北方針葉樹林(タイガ)に典型的に発達している土壌型はポドゾルである。ポドゾルの分布域の南部では,針葉樹林に広葉樹が混合し,下草が繁茂するようになるが,このようなところにはジョールン・ポドゾル性土が生成されている。…

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