マイタケ

百科事典マイペディアの解説

マイタケ

サルノコシカケ科の大型キノコ。北半球温帯に広く分布し,山林内のミズナラなど広葉樹の根元にはえる。全体に肉質で大きなものでは径60cm,高さ40cmに達し,太い柄が何回も分枝し,枝先に扁平なかさをつける。かさは径2〜5cm,上面は灰色で凹凸があり,下面白色で微小な孔がある。美味な食菌で,近縁チョレイマイタケ,シロマイタケ,トンビマイタケなどがある。近年栽培可能になった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

食の医学館の解説

マイタケ

《栄養と働き&調理のポイント》


 マイタケは共通の茎から無数の茎がわかれて生えており、その先にいくつものかさが重なり合っています。キノコが二重、三重に重なって舞っているように見えることから、この名がついたといわれています。
 天然のものは、秋にミズナラやクリ、ブナなどの広葉樹の根元周辺に生えます。
○栄養成分としての働き
 また、チロシナーゼ阻害物質を含み、皮膚にメラニン色素ができるのを防ぐので、シミ・ソバカスを予防し、美肌に効果的。
 肥満解消効果のあることも動物実験で解明されているので、ダイエットにも最適です。
 煮ものや炊(た)き込みご飯、バター炒(いた)めのほか、歯ごたえがあるので鍋ものにもピッタリです。
○漢方的な働き
 薬効が高いサルノコシカケ科のキノコのなかでは唯一の食用キノコです。抗がん作用があることもわかっています。
 血糖値改善作用と血圧降下作用の両方をもっており、コレステロールを低くする働きがあるので、高血圧、動脈硬化脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)といった生活習慣病全般の改善・予防に役立ちます。

出典 小学館食の医学館について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マイタケ
まいたけ / 舞茸
[学]Grifola frondosa (Fr.) S. F. Gray

担子菌類、サルノコシカケ目サルノコシカケ科の食用キノコ。100枚を超える扇形の傘が重なり合い、大きな集団となって大木の根元に生える。全体は高さも径も30センチメートルを超え、重さは2~4キロメートルにもなる。茎は共通の根元から繰り返し枝を分け、小枝の先に幅2~5センチメートル、厚さ2~5ミリメートルのへら形ないし扇形の傘を開く。傘の表面は灰色から灰褐色が標準であるが、さらに黒または白色を帯びたものもある。傘の下面には細かい管孔(くだあな)が密に並ぶ。胞子は無色、6~7マイクロメートル×4マイクロメートルの卵形ないし楕円(だえん)形。9月の中下旬、やや奥山のミズナラ、クリなどの老大木の根元に発生することが多いが、都市のシイ、カシなどの根元にも発生する。立ち木の根株心材腐朽菌で、日本全土のほか、北半球の温帯以北に広く分布する。
 マイタケの肉は、歯切れもよく、味もよいため一流の食菌とされる。近年は、人工栽培技術が向上したため、栽培品も市場に出回るようになっている。また、抗腫瘍(しゅよう)性についても研究が進み、健康食品として注目されている。マイタケに似て全体が白いものをシロマイタケG. albicans Imaz.という。シロマイタケはマイタケに比べると発生期がやや早く、歯切れも悪く、食菌としては劣る。[今関六也]

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