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マラカイトグリーン malachite green

色名がわかる辞典の解説

マラカイトグリーン【malachite green】

色名の一つ。JISの色彩規格では「こい」としている。マラカイトは孔雀石のこと。一般に、天然の孔雀石を原料とした顔料のような濃い緑色をさす。この顔料を日本では岩緑青いわろくしょうといい、その色を緑青色と呼ぶが、マラカイトグリーンよりもくすんでいる。また、この岩緑青を細かく砕くと白っぽくなり、そうしてできた色を白緑びゃくろくという。日本では奈良時代から使われている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

マラカイトグリーン

魚の病気の治療薬などとして水産業で使用されてきた合成抗菌剤発がん性が疑われ、日本では05年、養殖での使用が禁止された。中国でも02年に禁止されている。輸入時に検査しているが、中国産のウナギサバから検出例がある。食品衛生法では、検出食品は流通、販売できない。

(2008-07-03 朝日新聞 夕刊 1総合)

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百科事典マイペディアの解説

マラカイトグリーン

代表的な青緑色の塩基性染料マラカイト(クジャク石)の緑色にちなむ。ベンズアルデヒドジメチルアニリンとを縮合して得られる。結晶は光輝ある板状晶。水,アルコールに易溶。

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世界大百科事典 第2版の解説

マラカイトグリーン【malachite green】

青緑色の塩基性染料。青竹(あおたけ),岩緑青(いわろくしよう)などともいう。着色力の大きい美麗な染料であるが,耐光性は低い。ベンズアルデヒドとジメチルアニリンを塩酸または硫酸の存在で縮合し,生成物を二酸化鉛PbO2で酸化して製造する。通常はシュウ酸塩である。塩化亜鉛ZnCl2と複塩にしたものもある。(化学式)以前は蚊帳や畳表の染色に用い塩基性染料として需要量が多かったが,現在は皮,紙,雑貨の染色,レーキ顔料の原料など特殊な用途にのみ用いられている。

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大辞林 第三版の解説

マラカイトグリーン【malachite green】

明青緑色の塩基性染料。また、その色。色が鮮やかで着色力が強く、安価であるが日光に弱い。紙・皮革・プラスチックの染色、レーキ顔料の製造原料に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マラカイトグリーン
まらかいとぐりーん
malachite green

トリフェニルメタン系塩基性染料の一種で、青緑色の色素。青竹(あおたけ)ともいわれる。くじゃく石malachiteからつくられる顔料の色に似ることから、この名がつけられた。ベンズアルデヒドとジメチルアニリンとを塩酸または硫酸の存在で縮合させ、ロイコベース(4,4'-ビスジメチルアミノトリフェニルメタン)を合成し、二酸化鉛と酸で酸化して得られる。絹、羊毛を青緑色に直接に染色するが、日光、アルカリに弱い。繊維用よりはむしろ、木材、紙、雑貨などの染色に、また、指示薬、化学分析用試薬などにも利用されている。水溶性であるので、金属塩などの沈殿剤で不溶性のレーキ顔料にかえて利用されることもある。[飛田満彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のマラカイトグリーンの言及

【クジャク石(孔雀石)】より

…モース硬度3.5~4のため,着用宝石としては耐久性の上でやや劣るが,印章や彫刻品,置物などには高価な製品がつくられている。この緑色はマラカイト・グリーンという色彩名称を生み,その粉末は古くから顔料,岩絵具として重要なものであった。主要産地は銅産出の多いコンゴ民主共和国,ザンビア,ナミビア,アメリカ,メキシコ,オーストラリアなどである。…

※「マラカイトグリーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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