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マリボー マリボーMarivaux, Pierre Carlet de Chamblain de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マリボー
Marivaux, Pierre Carlet de Chamblain de

[生]1688.2.4. パリ
[没]1763.2.12. パリ
フランスの劇作家,小説家。法律を学んだのちランベール夫人のサロンに出入りして文学に専念,「新旧論争」では近代派の一員として活躍した。 1720年イタリア人の劇団によって上演された『恋に磨かれたアルルカン』 Arlequin poli par l'amourの成功により,喜劇作家としての地位を確立。『愛と偶然との戯れ』 Le Jeu de l'amour et du hasard (1730) ,『偽りの告白』 Les Fausses confidences (37) などの恋愛心理の分析にすぐれた 30編あまりの喜劇によって,ボーマルシェと並ぶ 18世紀フランス演劇の二大作家となり,19世紀のミュッセや 20世紀のポルト=リシュ,ジロドゥらに大きな影響を与えた。小説には,ともに未完ながら,近代市民小説,写実小説形成史のうえで重要な作品『マリアンヌの生涯』 La Vie de Marianne (31~41) ,『成上がり百姓』 Le Paysan parvenu (34~35) がある。

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百科事典マイペディアの解説

マリボー

フランスの劇作家,小説家。フォントネルらの庇護(ひご)を受けてサロンの常連となる。1720年散文喜劇《恋に磨かれたアルルカン》で成功,特に女性の恋愛心理の分析にすぐれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

マリボー【Pierre Carlet de Chamblain de Marivaux】

1688‐1763
フランスの劇作家,小説家。パリで生まれ,造幣局監督の父に従い少年期を地方で過ごす。法律を学びパリに出てフォントネルらと交際,ランベール夫人タンサン夫人のサロンに出入りした。ビュルレスク(バーレスク)風の小説から出発したが,1720年J.ローの東・西インド会社に投資,破産した頃から生活のため劇作に励む。同年《恋に磨かれたアルルカン》がイタリア座で成功,以後約20年間同座とコメディ・フランセーズに30余の作品を提供する。

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大辞林 第三版の解説

マリボー【Pierre Carlet de Chamblain de Marivaux】

1688~1763) フランスの劇作家・小説家。優雅で技巧的な恋愛喜劇を確立。また、新興ブルジョアジーの活力を反映した小説も名高い。喜劇「愛と偶然の戯れ」、小説「マリアンヌの生涯」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マリボー
まりぼー
Pierre Carlet de Chamblain de Marivaux
(1688―1763)

フランスの劇作家、小説家。パリに生まれる。少年時代をオーベルニュ地方で過ごし、1712年パリに戻り、サロンに出入りし、芝居および小説を書いているが、評判をとるには至らない。20年喜劇『恋に磨かれたアルルカン』で成功を収める。同年財務総監ローの経済政策に巻き込まれ破産。以後、文筆だけで生計をたてようとする。1人でなんども新聞の発行を試みるが、長続きしない。描写の写実性と鋭い心理分析で知られる未完の小説『マリアンヌの生涯』(1731~41)、『成り上がり百姓』(1734~35)の2作を除けば、多くは劇作品で、40編にも及ぶ。『恋の不意討ち』(1722)、『愛と偶然との戯れ』(1730)、『偽りの告白』(1737)、『試練』(1749)など恋愛心理劇として有名である。恋の発生とそれをめぐる主人公の心理が、軽やかであるが心のひだを巧みに表現する台詞(せりふ)によって表されているところに特徴があり、その台詞はマリボーダージュmarivaudageとよばれている。すべての作品が恋愛心理劇であるわけではなく、人間の平等を寓意(ぐうい)的に主張する『奴隷の島』(1725)、『理性の島』(1727)のような作品もある。[原 好男]
『小場瀬卓三他訳『マリヴォー・ボーマルシェ名作集』(1977・白水社)』

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世界大百科事典内のマリボーの言及

【喜劇】より

…演劇の歴史のなかで,ふつう,悲劇とともに演劇の二大分野の一つをなすといわれる。明確な定義があるわけではないが,通念上の最大公約数的な定義をすれば,何らかのかたちで笑いをよびおこす演劇一般,ということができよう。しかし,実際にはたとえばチェーホフが,《桜の園》や《かもめ》のような作品の副題に,わざわざ〈喜劇四幕〉とことわったことに象徴されるように,とくに近代以降においては喜劇の概念はあいまい化しており,そのような分類自体が無意味であると考える人も少なくない。…

【雑誌】より

…一定の間隔をおき長期にわたって刊行を続ける出版物。新聞や印刷通信物などとあわせて定期刊行物periodical,または図書館などにおいては逐次刊行物などと呼ばれることもあるが,新聞などにくらべると1号ごとの内容的なまとまりが強く,発行間隔がより長いことに耐えうるような編集,印刷,造本などの配慮がなされる。継続刊行ではあっても,双書などのように当初から全容がはっきりしていてその部分をかさねてゆくのとは異なり,1号ごとの刊行が主眼となり誌齢は試行の発展(または縮小)として結果する。…

【フランス演劇】より

…【渡辺 守章】。。…

※「マリボー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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