コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

マルテの手記 マルテのしゅき Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge

6件 の用語解説(マルテの手記の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マルテの手記
マルテのしゅき
Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge

ドイツの詩人 R.M.リルケの小説。 1910年刊。デンマーク貴族出身の若い無名作家マルテを主人公にして,彼のパリでの体験を密度の高い散文で手記形式に綴ったもの。自身の十余年にわたるパリ体験から生れたもので,リルケの後期の世界にいたるための不可欠の道程であり,現代文学史上における記念碑的な作品。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

マルテのしゅき【マルテの手記】

《原題、〈ドイツDie Aufzeichnungen des Malte Laurids Briggeリルケの小説。1910年刊。デンマーク生まれの青年マルテのパリでの手記の形式をとり、生の不安と孤独をつづる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

マルテの手記【マルテのしゅき】

リルケの小説。原題では《Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge》。1910年刊。パリで暮らしたデンマーク生れの無名の青年作家の遺稿集という形をとる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

マルテのしゅき【マルテの手記 Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge】

リルケの小説。1910年刊。2部から成る。デンマークの貴族の末裔である無名の詩人マルテが父親の死後パリに出て,孤独な生活のなかで書き綴る手記という形をとる。内容的には作者自身の体験が多く投影している。冒頭のパリの街での体験を書いた部分では現代人の孤独と不安が即物的な文体で語られており,カフカの短編と並んで20世紀ドイツ散文の先駆として高く評価されている。人間の生死を軽んずる大都市の日常と対比して故郷の旧家で過ごした少年時代思い出が語られるが,その個所にはヤコブセンなど北欧作家の影響が顕著である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

マルテのしゅき【マルテの手記】

リルケの小説。1910年刊。無名詩人マルテの手記の形式を借り、パリで生活する一青年の不安と孤独を浮き彫りにする。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マルテの手記
まるてのしゅき
Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge

ドイツの詩人リルケの小説。1910年刊。デンマーク貴族の末裔(まつえい)である孤児マルテが詩人になろうとパリに出て、孤立した生活のなかで綴(つづ)る手記の体裁をとる。一貫した筋はなく、観察・省察・記憶に基づく散文詩にも似た断片がいくつかのテーマをめぐって積み重ねられる。第一部にはリルケ自身のパリ体験が強く反映し、大都市の現実にさらされる人間の孤独で不安な生のあり方や死への恐怖が、幼少年期の不安で不可思議な生の体験と織り合わされており、現象世界の皮相をはぎ取るまなざしが追い求められる。第二部では、加えて歴史・伝説上の人物が喚(よ)び起こされ、なかでも、相手を所有することのない愛に生きて偉大になった女性が称揚される。結末では、聖書の「放蕩(ほうとう)息子」が「愛されるのを拒んだ者」と解釈され、生と愛のあり方を変えることが暗示されるが、マルテの運命はさだかならぬまま手記は終わる。即物的で硬質な文章による断章をもってモチーフを音楽的に絡み合わせることにより、統一的な像を失い解体してゆく現実の奥に別の現実を求め、世界像の改変可能性を示唆するこの小説は、19世紀リアリズムの方法を脱し、新たな現実性(リアリテイー)を求める20世紀小説の先駆けをなすものである。[檜山哲彦]
『望月市恵訳『マルテの手記』(岩波文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のマルテの手記の言及

【オプストフェルデル】より

…死後に出版された《ある牧師の日記》(1920)は実存的不安に悩む憂愁詩人の本領をあらわす。彼はリルケの《マルテの手記》のモデルとされる。【毛利 三弥】。…

※「マルテの手記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

マルテの手記の関連キーワードウィルヘルムマイスタースンダ列島足りる飛降りる修理屋セクサス大草原模範小説集夜明けの星チュルニョーニス:2つの小品 作品6/piano solo

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

マルテの手記の関連情報