コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

マルロー マルロー Malraux, André

6件 の用語解説(マルローの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マルロー
マルロー
Malraux, André

[生]1901.11.3. パリ
[没]1976.11.23. パリ
フランスの作家,政治家。東洋語学校に学ぶ。考古学調査のためインドシナにおもむき,クメール文化遺跡の発掘に従事するとともに,安南および中国の革命運動に参加。その体験と思索をエッセー『西欧の誘惑』 La Tentation de l'Occident (1926) ,小説『征服者』 Les Conquérants (28) ,『王道』 La Voie royale (30) および『人間の条件』 La Condition humaine (33) に著わした。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

マルロー(André Malraux)

[1901~1976]フランスの小説家・政治家。インドシナ・中国の革命運動、スペイン内戦第二次大戦中の対独抵抗運動に参加。戦後はド=ゴール政権の情報相・文化相を歴任。小説「征服者」「王道」「人間の条件」「希望」など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

マルロー

フランスの作家,政治家。1923年―1926年仏領インドシナ,中国に滞在。この体験から西欧の衰退を指摘する《西欧の誘惑》,小説《征服者》《王道》と《人間の条件》(1933年)が生まれる。
→関連項目NRFオペラ座ガリマール[会社]行動文学ゴンクール賞実存主義パリ管弦楽団フォートリエ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

マルロー【André Malraux】

1901‐76
フランスの作家。パリに生まれる。若くして前衛的な詩人,作家と交わったが,1923年フランス領インドシナでクメール王朝の遺跡を探検して盗掘の嫌疑を受け,またジャーナリストとして同地の民族運動を支援した。帰国と同時に,往復書簡体の東西文化論《西欧の誘惑》(1926)を刊行。さらに中国の広州コミューンをルポ風に描いた《征服者》(1928),密林の中の遺跡をめぐる冒険小説《王道》(1930)を発表して文名を高めた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

マルロー【André Malraux】

1901~1976) フランスの小説家・政治家。スペインや中国の内乱に参加、その体験をもとに行動的人間のニヒリズムを描いた。第二次大戦後はド=ゴールの盟友として情報相・文化相を歴任。小説「征服者」「王道」「人間の条件」「希望」など。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マルロー
まるろー
Andr Malraux
(1901―1976)

フランスの小説家、思想家。11月3日パリに生まれる。前衛芸術の雰囲気に触れて育ち、アポリネールの影響の色濃い、想像力により現実とは異質な美の世界を造型した幻想的散文『紙の月』(1921)によって文壇にデビューした。しかし1923年訪れたインドシナでクメール遺跡盗掘により投獄されたころから、別のマルローが顕現する。1926年の『西欧の誘惑』は、いまや西欧社会は凋落(ちょうらく)し神も人間も死んだという、大戦という大殺戮(さつりく)に立ち会った世代の悲劇的状況の認識を表明したものだが、それに続く、それぞれ中国革命とインドシナの遺跡探検に題材を得た小説『征服者』(1928)と『王道』(1930)は、人生の不条理を熟知したうえで行動に賭(か)けることによって悲劇的状況を脱出しようという、新しい時代の生き方を暗示するものにほかならなかった。とはいえ1933年の『人間の条件』は、行動によって死に抵抗する知識人の群像を描きながら、そこに人間の普遍的価値への信仰を導入することによって、さらに新しいマルローの変貌(へんぼう)を示唆する。それはむろん、1930年代の危機的現実のなかで、彼が1932年以後反ファシズムの闘士として活躍し始めることと無縁ではなかった。以後1939年の独ソ不可侵条約によってコミュニスムと決別するまで、彼は政治参画する西欧知識人の先頭にたち続ける。その間『侮蔑(ぶべつ)の時代』(1935)、『希望』(1937)などの作品により、普遍的価値を擁護する自らの行動を意識化するとともに、現実と拮抗(きっこう)する独自の全体小説をつくりだすのである。
 第二次世界大戦に従軍、捕虜となり収容所を脱出したあと、最後の小説『アルテンブルグのくるみの木』(1943)を書き、人間の普遍的価値に支えられた神話的時代への幻滅から、時代を超えて生き続ける原初的なものの発見に至る道程を跡づける。そして1944年レジスタンスに参加、マキ団の指導者として終戦を迎える。戦後のマルローの歩みはドゴールのそれと切り離すことはできない。1945年にドゴール政権の情報相(~1946)に迎えられ、1958~1969年の間ドゴール時代に新設された文化相の椅子(いす)を守り続ける。だが国家として芸術を保護し育成した文化相としてのその輝かしい業績は、『沈黙の声』(1951。邦訳名『東西美術論』)、『神々の変貌』(1957)といった戦後のユニークな芸術論とともに、『アルテンブルグのくるみの木』の予告した、原初的なものの認識に基づく、人間を人間たらしめるものとしての新しい文化の概念に深くかかわっていることを見落としてはならない。小説家マルローは文化の演出家に変貌を遂げ、1976年11月23日パリ郊外クレテーユで生涯を閉じた。その死は国葬をもって弔われた。ほかに作品として独特な自伝『反回想録』(1967)を逸することはできない。[渡辺一民]
『小松清・松浪信三郎訳『西欧の誘惑』(『世界の大思想 14』所収・1968・河出書房新社) ▽渡辺一民著『マルローの変貌』(『神話への反抗』所収・1968・思潮社) ▽小松清訳『征服者』(新潮文庫) ▽新庄嘉章他訳『新潮世界文学45 マルロー』(1970・新潮社) ▽村松剛著『評伝アンドレ・マルロオ』(1972・新潮社) ▽竹本忠雄訳『反回想録』全2巻(1977・新潮社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のマルローの言及

【映画】より

…サイレントからトーキーへ移る混乱期が終わるころ(1933‐34)に《映画の文法》を書き,完全な映画は視覚的要素と音響要素から構成されると定義したイギリスのR.スポティスウッドは,〈映画芸術はまだ確立されていない〉といい,演出された映画は演劇の延長にすぎず,芸術として劣るものであると断言している。それとまったく同じ理由から,フランスの作家A.マルローは逆に〈映像と音を組み合わせた表現の可能性〉からこそ新しい芸術が生まれた,とその著《映画心理学の素描》(1941)で書いた。
[映画そのものの探究へ]
 こうして,映画の芸術性についての論議は結着をみないまま時代を経て続けられた。…

【スペイン内乱】より

…(3)スペインの進路は,宿命的にヨーロッパの掌中に握られていた。(4)内乱像は,外国の諸新聞や世界的に著名な作家(ヘミングウェー,マルローら)の手によって固定化した。これらは一様にスペイン文化を評価し,さらに共和国陣営からの見聞であった。…

【反ファシズム】より

…日独伊三国軍事同盟締結と大政翼賛会,大日本産業報国会の結成は,40年のことであったが,このときにはすでに反ファシズムの組織と言論は皆無に近かった。【鈴木 正節】
【国際的な反ファシズム文化運動】
 国際的な反ファシズム文化運動の先駆としては,反戦を掲げてロマン・ロランとバルビュスが呼びかけ,ゴーリキー,アインシュタイン,ドライサー,ドス・パソスらが発起人に名を連ねる,1932年8月アムステルダムの国際反戦大会に29ヵ国2200名を集め,翌年パリで第2回大会を開催した〈アムステルダム・プレイエル運動〉,フランスの急進社会党代議士ベルジュリが主唱し,J.R.ブロック,ビルドラックらの協力した33年5月結成の〈反ファシズム共同戦線〉,ジッド,マルローらによる〈革命作家芸術家協会〉の33年における反ファシズム運動などがあげられる。しかし,それが政治的立場を超えた知識人の統一運動として定着するのは,34年の2月6日事件をまたなければならない。…

※「マルロー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

マルローの関連キーワードエヌ没・歿勃・歿・没三角数パリ大賞やっぱりヤンチャーヘパラン硫酸Diaz de la Peña,N.ペリパリオ,N.

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

マルローの関連情報