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ミソサザイ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミソサザイ

(1) Troglodytes troglodytes; Eurasian wren スズメ目ミソサザイ科。全長 10cm。全身褐色で細かい明暗の斑がある。は細く,は短い。脚は体のわりにやや長い。尾も比較的長く,左右上下によく振る習性がある。日本に分布するのなかではキクイタダキヤブサメとともに最も小さい。人をあまり恐れない。雄は早春から美しい高い声でさえずり(→さえずり),一夫多妻の配偶システムをとって繁殖する。北アメリカヨーロッパから東アジアカムチャツカ半島にかけて広く分布し,北部で繁殖する鳥は北半球の亜熱帯地域ぐらいまで南部に渡って越冬する。日本では北海道から九州地方の各地に生息する。
(2) Troglodytidae; wrens スズメ目ミソサザイ科の鳥の総称。約 80種からなり,全長 9~22cm。(1)の種を除きすべて南アメリカ,北アメリカに分布している。羽色は全体として褐色で地味。種によって,植物の少ない乾燥した半砂漠地帯や岩地,森林までさまざまな環境に生息する。森林では多くは下層や地上で活動しているが,樹冠で暮らす種もいる。おもに昆虫食だが,カエルやトカゲなど小動物をとる種もいる。

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百科事典マイペディアの解説

ミソサザイ

ミソサザイ科の鳥。翼長5cm。褐色で翼や尾羽には小黒斑が散在。日本最小の鳥の一つ。ユーラシアおよび北米中部に分布。日本では全国に分布繁殖し,夏には山地のやや湿った場所にすみ,冬には山麓に下る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミソサザイ
みそさざい / 鷦鷯
wren

広義には鳥綱スズメ目ミソサザイ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Troglodytidaeには約60種が知られているが、ユーラシア産は1種のみで、他は南北アメリカに分布している。全長9~20センチメートル。一般に褐色をしており、細かい縞(しま)模様があり、細い嘴(くちばし)はやや湾曲している。サボテンミソサザイCampylorhynchus brunneicapillusはこの仲間では最大である。北アメリカ西部とメキシコの砂漠でみられる。種のミソサザイTroglodytes troglodytesは、北アメリカとユーラシアの温帯に広く分布しており、日本でも南西諸島を除いたほぼ全国に分布している。全長10.5センチメートル。全身縞模様のある黒褐色で、短い尾を振りながら、深いやぶの中や岩の間などを跳び歩く。早春からよくさえずるが、体に似ず大声である。雄はコケで巣をいくつかつくり、雌はそのうちの気に入った巣に産卵する。昆虫やその幼虫、卵などを食べる。[柳澤紀夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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