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ミュンヒハウゼン物語 ミュンヒハウゼンものがたり

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百科事典マイペディアの解説

ミュンヒハウゼン物語【ミュンヒハウゼンものがたり】

18世紀ドイツに実在したK.F.H.vonミュンヒハウゼン〔1720-1797〕という貴族をモデルにした一人称主人公による冒険奇譚。狩や旅行,あるいはロシア軍に加わったときなどの経験を仲間に語るという形式をとる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ミュンヒハウゼンものがたり【ミュンヒハウゼン物語】

一般に〈ほらふき男爵〉の異名で知られる,ミュンヒハウゼン男爵の愉快な冒険奇譚。18世紀ドイツに,ミュンヒハウゼンHieronymus Karl Friedrich Freiherr von Münchhausen(1720‐97)という,狩猟好きで大話の得意な地方貴族が実在したが,《ミュンヒハウゼン物語》はこの人物をモデルにした一人称の主人公が,狩や旅のほら話,大話,奇想天外な冒険などを,一杯機嫌で友人仲間に語りきかせる体裁をとっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミュンヒハウゼン物語
みゅんひはうぜんものがたり

俗に『ほら男爵の冒険』の名でも知られるミュンヒハウゼン男爵のほら物語。18世紀ドイツに実在したミュンヒハウゼン男爵(1720―97)は旅と狩猟を好み、トルコ戦争に二度も従軍するほど冒険心に富んだ人であったが、物語ではこの主人公が旅や狩りの冒険奇譚(きたん)、ほら話を友人仲間に語って聞かせる一人称小説の体裁をとっている。こうした民間伝承の17編の滑稽(こっけい)譚(1781)を『ミュンヒハウゼン物語』として最初に集成し、英訳出版(初版1785)したのは、イギリスに亡命したドイツ人司書ラスペである。ビュルガーがこの英語本の第二版に、さらに13編の物語を加えてドイツ語に翻案し、『ミュンヒハウゼン男爵の水陸にわたる不思議な旅と遠征と愉快な冒険』(1786)を著すに及んで、科学的合理主義の精神では割り切れない世界を機知とユーモアに富んだ手法で描き出したこの作品は、うそ物語のジャンルのなかでもひときわ芸術性の高い民衆本として古典的名著に数えられている。19、20世紀にも『ミュンヒハウゼン物語』の改作や模作は後を絶たず、インマーマンの時代風刺小説(1838)、ヘンゼルのドラマ(1933)、ケストナーの映画台本(1943)など、その作品は数多くある。[新保弼彬]
『江野専次郎・中込忠三訳『ほら男爵の冒険』(角川文庫)』

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