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メキシコ湾 メキシコわんGulf of Mexico

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メキシコ湾
メキシコわん
Gulf of Mexico

北アメリカ大陸南東部,アメリカ合衆国とメキシコに囲まれた湾。フロリダ半島,キューバ島,ユカタン半島によって外海から隔てられた広大な海域で,フロリダ海峡によって大西洋に,ユカタン海峡によってカリブ海に通じる。面積約 150万km2。湾岸に沿って大陸棚が発達し,大陸棚斜面にかけて石油,天然ガスの鉱床と関連の深い岩塩ドームが多数みられる。湾中央部には断層崖に囲まれた深海平原が広がる。最深部はほぼ中央にあり,水深 5203m。湾内のおもな海流はメキシコ湾流で,大西洋南赤道海流の支流として南のユカタン海峡から入り,湾内を時計回りに循環して北のフロリダ海峡から流出,北上してメキシコ湾流本流に合流する。熱帯ないし亜熱帯気候に属し,北東貿易風の影響下にあり,6~10月にはこの海域でハリケーンが発生するとともに,カリブ海,南大西洋方面からのハリケーンにも襲われる。湾にはミシシッピ川リオグランデ川(リオブラボデルノルテ川)をはじめとする多数の川が流入,それらの流域総面積は 300万km2以上に及ぶ。湾岸は大部分低平な砂質の海岸で,砂州,湿地,マングローブなどが多く,湾,三角江,潟湖(せきこ)などが発達し,天然の良港は少ない。フエダイ,ヒラメ,エビ,カキ,カニなどの漁業資源に恵まれるほか,大陸棚の開発が進み,石油,天然ガス,硫黄が採取されている。また沿岸各地で魚釣り,ボート,ヨット,海水浴などのレクリエーション活動が盛ん。沿岸主要港はメキシコのベラクルスタンピコ,アメリカ合衆国のガルベストンニューオーリンズ,タンパ。

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百科事典マイペディアの解説

メキシコ湾【メキシコわん】

米国南方の大湾。米国,メキシコ,キューバにより境され,カリブ海とともにアメリカ地中海を構成。フロリダ海峡,ユカタン海峡を通じてそれぞれ大西洋,カリブ海に連なる。
→関連項目大西洋ユカタン半島

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世界大百科事典 第2版の解説

メキシコわん【メキシコ湾 Gulf of Mexico】

北アメリカ大陸の南東部の大きな湾。アメリカ合衆国の南岸,メキシコの東岸,キューバ島の西部によって囲まれた海域。面積約157万km2。東西1600km,南北1300km。平均水深3700m。フロリダ半島とキューバ島の間にあるフロリダ海峡によって大西洋に,ユカタン半島とキューバ島の間にあるユカタン海峡によってカリブ海に通じている。湾の最深部は,ヒューストンの南東約500kmにあり,4023m。フロリダ半島の西側,ユカタン半島の北側と西側には,広い大陸棚が発達している。

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大辞林 第三版の解説

メキシコわん【メキシコ湾】

北アメリカ大陸の南東の湾。フロリダ半島・ユカタン半島・キューバ島に囲まれる。大西洋の付属海。沿岸と大陸棚には石油の埋蔵が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メキシコ湾
めきしこわん
Gulf of Mexico

メキシコの東に広がる、ユカタン半島とキューバ島、アメリカのフロリダ半島に囲まれた水域。南岸のメキシコのカンペチェ州に臨む内湾をとくにカンペチェ湾という。東はフロリダ海峡によって大西洋に、南はユカタン海峡によってカリブ海に通じている。面積約160万平方キロメートル。最深部は水深4376メートルのシグズビー海淵(かいえん)で、ミシシッピ川河口とユカタン半島先端の中間にある。ユカタン半島の北にカンペチェ堆(たい)の大陸棚が発達し、また湾中央部は水深3000メートル以上の平坦(へいたん)面となっている。カリブ海よりユカタン海峡を通って流れ込む赤道海流が、湾内で著しく勢力を増して、フロリダ海峡から流れ出る。9月は湾内を時計回りに流れ、12月はミシシッピ川河口に向かい、一部はメキシコに南下、フロリダ海峡に向かう。これがガルフストリームとなって大西洋沿岸を北上する。8月から9月にかけて、ハリケーンがカリブ海より北上し、湾岸からフロリダに被害を及ぼす。とくに夏型は北大西洋の高気圧が強力で、西進してグアテマラやメキシコを襲う。メキシコ湾は漁業資源に恵まれ、エビ、スズキ、タイの漁獲が多く日本漁船も多く出漁している。また湾岸には油田が多く、アメリカはテキサスのヒューストンを中心として東西沿岸に、メキシコはタンピコからトゥスパン、ポサ・リカや南のカンペチェまで石油地帯が延びている。古代はマヤ、アステカの古代文明が栄えた地で、スペインのアメリカ進出以後、海賊が活躍した。当時の要塞(ようさい)も残っている。[高木秀樹]

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