出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
CH5N(31.06).CH3NH2.第一級アミンの一つ.トウダイグサ科,そのほかの植物,骨油,木材乾留液中に存在し,また動・植物質が腐敗分解するとき,アンモニアとともに生じる.メタノールやホルムアルデヒドを塩化アンモニウムと加熱してつくられる.アンモニアに似た臭気をもつ無色の可燃性気体.融点-92.5 ℃,沸点-6.7 ℃.0.699.アンモニアよりも強塩基でpKa 10.68(25 ℃).皮なめしや種々の目的で合成化学に用いられる.皮膚,粘膜を刺激し薬傷を起こす.塩酸塩は吸湿性のある板状結晶で,融点232~234 ℃.[CAS 74-89-5][CAS 593-51-1:塩酸塩]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
脂肪族アミンの代表的なものの一つ。アンモニアの水素一原子をメチル基-CH3で置換した化合物。アンモニアに似たにおいの無色の気体。ニシンを漬けた塩水、肉を食べたイヌの尿中にみいだされる。また動植物質が腐敗分解するとアンモニアとともに生成する。メタノール(メチルアルコール)と塩化アンモニウムを塩化亜鉛とともに加熱すると得られる。水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルのいずれにもよく溶ける。普通、水溶液あるいは塩酸塩の形で取り扱われる。塩基性は、アンモニアよりも強い。
[務台 潔]
メチルアミン
CH3NH2
分子式 CH5N
分子量 31.1
融点 -93.46℃
沸点 -6.32℃
比重 0.699(測定温度-10.8℃)
臨界温度 156.9℃
臨界圧 73.6気圧
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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