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メティス メティス Mētis

翻訳|Mētis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メティス
メティス
Mētis

ギリシア神話の知恵の女神。オケアノスの娘 (→オケアニデス ) の一人で,クロノス腹の中に飲み込んだ兄弟姉妹を吐き出させる薬を与えるなどして,ゼウスの勝利に貢献し,神々の王の最初の妻になった。

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メティス
メティス
Métis

フランス語で「混血」の意。カナダにおいて先住民ヨーロッパ系の人々の子孫をいう。 19世紀後半のカナダ史において,彼らの存在がクローズアップされた。すなわち,1869年マニトバ州がカナダの一州として連邦に加わる際,ウィニペグを中心とするレッドリバー植民地メティスは,自分たちの権利を主張して,L.リエルを指導者に反乱を起した。

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デジタル大辞泉の解説

メティス(Metis)

木星の第16衛星。すべての衛星のうちで最も木星に近い、輪の中の軌道を回る。1979年にボイジャー1号が撮影した写真から発見された。名の由来はギリシャ神話ゼウスの最初の妻。非球形で平均直径は約40キロ。

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世界大百科事典 第2版の解説

メティス【métis】

カナダにおいて混血の人々,とくにフランス人クリー族オジブワ族インディアンとの間に生まれた人々を称する語。フランス語を話し,カトリックを奉じ,バイソン狩りを生業とした。スコットランド人とインディアンの混血を含める場合もあるが,かれらは農業を生業とする者が多かった。カナダ史においてメティスは毛皮交易の重要な担い手として登場するが,1816年にはハドソン湾会社系のレッドリバー植民地を攻撃した兵力として,北西会社に使われた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メティス
めてぃす
Metis

ギリシア神話の女神で「知恵」の意味。オケアノスとテティスの娘でゼウスの最初の妻。ゼウスは、さまざまに姿を変えて逃れようとするメティスをつかまえて妻としたが、ウラノスガイアから、彼女は男勝りの女児を生んだのち父をしのぐ男児を生むであろうと預言されたため、彼女を腹の中に飲み込んでしまう。月満ちてプロメテウスがゼウスの頭を斧(おの)で打つと、そこから完全武装をしたアテネが躍り出たが、メティスはゼウスの腹の中にとどまり、彼の知恵となった。[中務哲郎]

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世界大百科事典内のメティスの言及

【カナダ】より

…〈海から海へ〉またがる国家,というのが建国のモットーとして採用されたが,そのためにはオンタリオ州とブリティッシュ・コロンビア植民地の間のハドソン湾会社領有地を獲得しなくてはならない。その譲渡に関する交渉は問題なく進行していったが,事の成行きを知らされなかったレッド・リバー地域の住人,メティスは自分たちの既得権を守ろうと1869年臨時政府を樹立した。L.リエルを首班として連邦政府と交渉し,メティスの主張が大幅に受け入れられて70年マニトバ州が成立する。…

【マニトバ[州]】より

… ルパーツ・ランドの一部とされたこの地方へのヨーロッパ人進出の歴史は古く,1812年にはハドソン湾から南下したスコットランド人たちがレッド・リバー植民地を建設した。ここはハドソン湾会社の駐屯地に糧食を提供する半農半猟の植民地として発展したが,主要な住民はメティスで,イギリス領北アメリカの中では特色ある植民地であった。レッド・リバー反乱を経て1870年5月,第5番目の州としてカナダ自治領に参加した際は,マニトバ法でメティスのもつフランス系文化(言語,宗教)が保護された。…

【マニトバ法】より

…1870年5月のマニトバ州のカナダ自治領参加を制定した法。その原型は1870年1月25日付でレッド・リバー植民地臨時政府がカナダ政府に陳情したメティスの〈権利宣言〉である。これには公務における英仏両語の使用や財政的援助のほか,〈この地域の住民が享受したすべての財産,権利,特権〉の擁護がうたわれたが,これにカトリック教育を認める公立学校(分離学校)制度を加えたものが,マニトバ法となった。…

【レッド・リバー反乱】より

…1869年から70年にかけて,カナダの現ウィニペグ付近で起こったメティスによる反乱。1867年のカナダ自治領政府の成立にともない,ハドソン湾会社が約200年間にわたって領有してきたルパーツ・ランドのカナダへの委譲交渉が開始され,69年12月1日を期して譲渡が成立することになった。…

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