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モンタヌス Montanus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モンタヌス
Montanus

2世紀後半に活躍した小アジアフリュギア生れの預言者。キリスト教の異端モンタヌス派の祖。初めはキュベレの神官であったと伝えられる。 172年または 173年から恍惚状態で預言を始め,真理の聖霊パラクリトゥス (ヨハネ福音書 14~17章) による最後の天啓と称した。やがてプリスカ (またはプリスキラ) ,マクシミラの2人の女預言者を加えて伝道,小アジアを席捲した。

モンタヌス
Montanus, Arnoldus

[生]1625
[没]1683
オランダの宣教師。世界各地の歴史地理に関する書物を多く著わした。日本については 1669年に著わした"Gedenkwaardige Gesantschappen der Oost-Indische Maatschapij aan de Keiseren van Japan" (東インド会社遣日使節紀行) がある。来日しておらず,イエズス会士の報告書や,使節の江戸参府紀行により書いた日本紹介の書であるが,のち,諸国で翻訳され,日本では和田万吉訳『モンタヌス日本誌』がある。

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百科事典マイペディアの解説

モンタヌス

オランダの宣教師。来日の経験はないが,1669年《東インド会社遣日使節紀行(モンタヌス日本誌)》を豊富なさし絵入りで刊行して,日本をヨーロッパに紹介。→フロイスケンペルカロン

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

モンタヌス Montanus, Arnoldus

1625-1683 オランダの牧師。
来日宣教師や商館長の報告をもとに,日本事情をしるした「オランダ東インド会社遣日使節記」を1669年アムステルダムで刊行。来日はしていない。挿図,記事とも想像によるものがおおい。享年58歳。アムステルダム出身。

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世界大百科事典 第2版の解説

モンタヌス【Montanus】

?‐170ころ
古代キリスト教の熱狂的終末論者。経歴は不明だが,最初アポロンあるいはキュベレの祭司だったらしい。157年ころ小アジアのフリュギアに女預言者プリスキラPriscillaとマクシミラMaximillaを伴って現れ,やがて〈天のエルサレム〉が下って千年王国が始まるであろうと預言し,そのためにきびしく禁欲を守り,迫害を避けてはならぬことを訴えた。小アジアのキリスト教会はこれを受け入れなかったので,運動はやがて北アフリカに移り,テルトゥリアヌスが一時(207ころ)これに参加したほか,ドナトゥス派に大きな影響を与え,さらにローマからガリアにまで伝わっていった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モンタヌス
もんたぬす
Arnoldus Montanus
(1625?―1683)

オランダ人の牧師で著述家。アムステルダムに生まれ、ライデンで学び、1653年牧師となる。宗教、言語関係の著書が多く、なかんずく『オランダ東インド会社遣日使節記』と略称される書物は、69年アムステルダムで刊行され、のちイギリス、ドイツ、フランスの各語でも訳本が出た。著者は来日しなかったが、16世紀のなかば以後、ヨーロッパに送付されて出版された在日宣教師の報告を多く参照し、オランダの遣日使節の諸見聞をあわせ、ヨーロッパ人の海外発展から、織豊(しょくほう)時代を経て江戸初期に至る1世紀の日欧交渉史を叙述し、日本の諸事情もかなり詳しく記した。本書中の多数の挿絵は空想によることが明らかである。邦訳『モンタヌス日本誌』(1925・和田万吉訳)は英訳本からの抄訳である。[松田毅一]

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世界大百科事典内のモンタヌスの言及

【再臨】より

…しかしその後の教会は制度化をつよめたために中間時的倫理の力動性を失い,その結果第1の来臨と十字架の救いから離れてひたすら再臨を求める異端を生んだといえる。2世紀半ばのモンタヌスの〈神の国〉運動,4世紀末のドナトゥス派の千年王国説,同じく12世紀末のヨアキム・デ・フローリスのそれ,宗教改革時代の再洗礼派,19世紀初めにバプティストから分かれたアドベンティストなどがそれである。第1次大戦後の内村鑑三の再臨運動は,第1と第2の来臨を分離するものではなかったが,中間的制度的な教会を批判する無教会主義を生んだ。…

※「モンタヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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