ヤコブ(読み)やこぶ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤコブ(古代イスラエルの族長)
やこぶ
Jacob英語
ya‘aqobhヘブライ語

古代イスラエルの族長の1人。『旧約聖書』のうち主として「創世記」25章26節~49章33節において、ヤコブの生涯が語られる。彼は、イサクとリベカの間に生まれた双生児の一人で、手で兄エサウのかかとをつかんで生まれ出たことにちなみ、その意味を指示するヘブライ語動詞「ヤコブ」と命名された(25章24節)。しかし父は兄を、母は弟ヤコブを偏愛した(25章28節)。そしてついにヤコブは、兄を押しのけ、その名のとおり長子権をつかんだ(25章31~33節、27章5~40節)。しかしこのために、兄の報復を避け、彼は長い旅に出ることになった(27章10節~33章20節)。そしてヤコブはこの旅において鍛え直され、ついに全イスラエル12部族の祖となったといわれる。[定形日佐雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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