ヤマザクラ(山桜)(読み)ヤマザクラ(英語表記)Prunus jamasakura

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤマザクラ(山桜)」の意味・わかりやすい解説

ヤマザクラ(山桜)
ヤマザクラ
Prunus jamasakura

バラ科の落葉高木。本州の関東以西,南日本に分布し,変異が多い。山地に自生するが,しばしば栽植される。幹は高さ 7m内外,樹皮は横に裂け,暗褐色,小枝は毛がない。葉は長楕円形で柄があり下面は粉白色を帯び,若いときには上面にまばらに毛がある。葉柄上部に2個の点状の蜜腺がある。4月頃に,赤褐色の新葉と同時に短柄の散房花序を出し,淡紅色の花を開く。萼,花弁とも5枚でいずれも水平に開く。核果紫黒色に熟する。材は建築,家具材など広く利用され,樹皮ははがしてたばこ入れなどをつくり,薬用にもされる。

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世界大百科事典(旧版)内のヤマザクラ(山桜)の言及

【サクラ(桜)】より

…一般にサクラと総称しているものは,主として北半球の温帯と暖帯に分布しているバラ科サクラ属サクラ亜属の主として落葉性の樹木で,花がいっせいに開花して美しいものが多く,広く観賞されている。日本にはヤマザクラ,オオヤマザクラをはじめ,カスミザクラ,オオシマザクラ,マメザクラ,エドヒガン,チョウジザクラ,ミヤマザクラ,タカネザクラなど10種類ほどの自然種を基本として,変種や品種をあわせると約100ほどの種類が野生している。サクラ類の多くは陽樹で,しかも二次林を構成する生長の速い種が多いため,人家で栽植するにも好適であり,これらの野生種から多数の園芸品種が育成され,その数も200から300といわれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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