ヤマザクラ

百科事典マイペディア 「ヤマザクラ」の意味・わかりやすい解説

ヤマザクラ

本州(東北南部以西)〜九州の山野にはえるバラ科の落葉高木。樹皮は紫褐色で横に長い皮目が目立ち,枝には初めから毛がない。葉は長楕円形で長さ8〜12cm,鋭細歯をもち,下面は白っぽい。葉柄赤みがあり,上端に1対の腺がある。花は春,数個ずつ散房状について,葉と同時に開き,径2.5〜3cm,微紅色の5弁花。後に紫黒色果実を結ぶ。ソメイヨシノ出現以前の花見主役はほとんど本種で,奈良の吉野山,京都嵐山などが知られる。現在も庭園に広く植えられる。材は家具,器具版木などに使う。
→関連項目サクラ(桜)

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リフォーム用語集 「ヤマザクラ」の解説

ヤマザクラ

バラ科サクラ属の落葉広葉樹散孔材漢字では山桜学名Prunus jamasakura。加工性、着色性ともに優れ、磨くと光沢がでる。乾燥はやや困難であるが、狂いは少なく、耐久性は高い。 高級家具材、建築材、造作材として使用されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ヤマザクラ」の意味・わかりやすい解説

ヤマザクラ

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世界大百科事典(旧版)内のヤマザクラの言及

【サクラ(桜)】より

…一般にサクラと総称しているものは,主として北半球の温帯と暖帯に分布しているバラ科サクラ属サクラ亜属の主として落葉性の樹木で,花がいっせいに開花して美しいものが多く,広く観賞されている。日本にはヤマザクラ,オオヤマザクラをはじめ,カスミザクラ,オオシマザクラ,マメザクラ,エドヒガン,チョウジザクラ,ミヤマザクラ,タカネザクラなど10種類ほどの自然種を基本として,変種や品種をあわせると約100ほどの種類が野生している。サクラ類の多くは陽樹で,しかも二次林を構成する生長の速い種が多いため,人家で栽植するにも好適であり,これらの野生種から多数の園芸品種が育成され,その数も200から300といわれる。…

※「ヤマザクラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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