ヨシュア記(読み)ヨシュアき(英語表記)Book of Joshua

精選版 日本国語大辞典 「ヨシュア記」の意味・読み・例文・類語

ヨシュアき【ヨシュア記】

  1. ( 原題[ラテン語] Josue ) 旧約聖書六書モーゼ五書本書を加えて六書ともいわれる。モーゼの後継者ヨシュアを指導者に、イスラエル民族がカナンの地に侵入占領した歴史記録土地分割契約思想などが現われている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ヨシュア記」の意味・わかりやすい解説

ヨシュア記 (ヨシュアき)
Book of Joshua

旧約聖書の6番目の書物で,〈前の預言者〉の最初の書物。〈モーセ五書〉で父祖たちに約束されていた土地の取得を扱うので,五書と合わせて六書と呼ぶこともある。ヨシュア指導下の迅速な土地占領(1~12)と各部族への土地分配(13~21),シケムでの契約締結などの付属記事(22~24)から成るが,イスラエル12部族全体の一体的行動,および神の主導下での聖戦観点から記述されており,そのまま歴史資料としては使えない。
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