日本大百科全書(ニッポニカ) 「メランコリー」の意味・わかりやすい解説 メランコリーめらんこりーMelancholie ドイツ語 うつ病の古語。古代ギリシアのヒポクラテスが唱えた体液学説(血液、リンパ液、黄胆汁、黒胆汁の基本的体液の調和を健康の源と考える説)に基づくもので、恐怖や苦悩が長く続くのは黒胆汁(メランコリック)の過剰によるとし、これをメランコリーとよんだ。近代精神医学の基礎をつくったクレペリンは当初、50歳以後に出現する抑うつ状態をメランコリーとよんだが、最後には、そううつ病(双極性障害)の抑うつ期をいうようになった。[高橋 良][参照項目] | うつ病 | クレペリン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例