リゲル(読み)りげる(その他表記)Rigel

翻訳|Rigel

デジタル大辞泉 「リゲル」の意味・読み・例文・類語

リゲル(〈ラテン〉Rigel)

オリオン座βベータ。明るさが0.1等の白色に輝く連星距離863光年。源氏星

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精選版 日本国語大辞典 「リゲル」の意味・読み・例文・類語

リゲル

  1. ( Rigel ) オリオン座のβ(ベータ)星。巨人オリオンの左足星座に向かって三つ星右下)の位置にある。光度〇・一等。青白色。距離七〇〇光年。源氏星。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リゲル」の意味・わかりやすい解説

リゲル
りげる
Rigel

オリオン座のβ(ベータ)星の固有名。アラビア語の「巨人の左足 Rijl Jauzah al Yusra」の「足 Rijl」から来ている。当時は天球外側から見た星座の姿を描いたので「左足」とされたが、実際に夜空に見えるオリオン座では右足にあたる。実視等級0.12等で青白く輝く。β星であるが、α(アルファ)星のベテルギウスよりも少し明るい。日本では古くは源氏星とよばれた(これに対し、三つ星を挟んで左上に赤く輝くベテルギウスは平家星とよばれた)。スペクトル型B8の超巨星で、表面温度は約1万3000K。質量太陽の数十倍、半径は100倍程度と推定されている。天球上の位置は、2000年分点の座標で、赤経5時15分、赤緯マイナス8度12分で、距離は700光年。スペクトルを調べると、吸収線(主として水素バルマー線)の形が時間的に変化し、ときどき輝線が見える。これから、外層大気が秒速100キロメートル以上にも及ぶ速度で外部へ放出されていることがわかる。リゲルは光度8等の暗い伴星がゆっくり回っている実視連星でもある。この伴星自体がまた、9.86日の公転周期をもつ分光連星であり、両星ともスペクトル型B5の主系列星と考えられている。このように、リゲルは三重連星であるが、全体として毎秒21キロメートルで太陽系から後退している。

[北村正利・岡崎 彰]


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改訂新版 世界大百科事典 「リゲル」の意味・わかりやすい解説

リゲル
Rigel

オリオン座のβ星。アラビア語のリジュル・アルジャウザーrijl al-jawzā’(巨人(オリオン)の足)からきた名。日本では,ベテルギウスの赤い色に対して,白い色のこの星に,源氏の白旗にたとえて〈源氏星〉の名がある。リゲルは実視連星であり,その伴星がまた分光連星になっている。リゲルの主星は超巨星である。β星ではあるが,オリオン座でもっとも明るく,実視等級は0.1等。距離は250光年。概略位置は赤経5h15m,赤緯は-8°12′。午後9時の南中は1月下旬。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リゲル」の意味・わかりやすい解説

リゲル
Rigel

オリオン座β星 (β-Ori) の固有名。白色に輝く最輝星の一つで,実視等級 0.11等,スペクトル型 B8の主星と,6.7等,B8型の伴星から成る実視連星。伴星はさらに分光連星でもある。主星は白色超巨星の代表的なもので太陽の約2万 6000倍明るい。地球からの距離は 700光年。星の名は「巨人の右足」を意味するアラビア語に由来する。源氏星の和名がある。

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百科事典マイペディア 「リゲル」の意味・わかりやすい解説

リゲル

オリオン座のβ星。白色の0.1等星で,距離250光年。実視連星で,伴星は分光連星。和名源氏星。
→関連項目オリオン座

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