リチャーズ(Dickinson Woodruff Richards, Jr.)(読み)りちゃーず(英語表記)Dickinson Woodruff Richards, Jr.

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リチャーズ(Dickinson Woodruff Richards, Jr.)
りちゃーず
Dickinson Woodruff Richards, Jr.
(1895―1973)

アメリカの内科医心臓カテーテル法進歩の貢献者。ニュー・ジャージー州に生まれ、1917年エール大学(文学)を卒業した。第一次世界大戦に従軍したあと、コロンビア大学医学を学び、1923年に卒業した。1931年からベルビュウ病院で、フランスのクールナンと共同で、右心の生理学的・病理学的研究を行った。彼らは、ドイツのフォルスマンの開発した心臓カテーテル法により、右心房の血液ガスの恒常値計測、心拍出量の正確な測定、一定時間の心臓カテーテル挿入の無害性などを発表した。リチャーズは1945年コロンビア大学教授、ベルビュウ病院研究所長となり、1956年クールナン、フォルスマンとともにノーベル医学生理学賞を受けた。

古川 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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