ルシャトリエの法則(読み)ルシャトリエのほうそく(英語表記)Le Chatelier law

岩石学辞典の解説

ルシャトリエの法則

化学平衡にある系では,平衡を決める因子の一つの変動の結果変化を受けるが,その変化は考えている因子を逆方向に変動させるように働くという法則である[長倉ほか : 1998].すなわち平衡に達した場合に,温度圧力,組成の平衡に関係した要素のどれかが変化すると,平衡を回復する方向に反応が起こる[Wahlsrom : 1950].この法則は一般にはこの通りには成り立たない場合があることがエーレンフェスト(P. Ehrenfest)により指摘され,厳密には“化学平衡において,ある示量変数を変化させることにより生じる相当する示強変数の変化は,反応が凍結されている場合に比べて平衡が維持されている場合の方が小さく,またある示強変数を変化させることにより生じる相当する示量変数の変化は,反応が凍結されている場合より平衡が維持されている場合の方が大きい”と述べている[長倉ほか : 1998].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ルシャトリエ の 法則(ほうそく)

平衡状態にある系に平衡を乱すある要因が加わった場合、その効果を弱める方向に平衡が移動するという法則。ル‐シャトリエが発見したが、ドイツ人K=F=ブラウンも同様の発見をしているところから、ルシャトリエ‐ブラウンの法則とも呼ばれる。平衡移動の法則。

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