レキシントン(読み)れきしんとん(英語表記)Lexington

翻訳|Lexington

デジタル大辞泉 「レキシントン」の意味・読み・例文・類語

レキシントン(Lexington)

米国マサチューセッツ州北東部の地名。ボストンの北西に位置する。1775年独立革命の火ぶたが切られた地。
米国ケンタッキー州中央部の都市。競走馬飼育バーボンウイスキー産地として知られる。多くの日系企業進出

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改訂新版 世界大百科事典 「レキシントン」の意味・わかりやすい解説

レキシントン
Lexington

アメリカ合衆国マサチューセッツ州東部の町。人口2万9000(1990)。ボストンの西15kmにある郊外住宅地。1775年4月19日アメリカ独立革命の最初の戦いが行われた場所である。イギリス軍がコンコードに向かったことを伝えるために,ボストンからレキシントンまで真夜中の騎馬行をしたドーズWilliam DawesとリビアPaul Revereの武勇談は有名である。この情報により,レキシントンのミニットマン(民兵)がイギリス軍を迎え撃った。1640年ごろ定住が始まり,1713年に町となった。独立戦争にまつわる史跡が多い。
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レキシントン
Lexington

アメリカ合衆国ケンタッキー州中央部,フェイエット郡の郡都。人口26万8080(2005)。ブルーグラス地域の中心に位置し,競走用馬の飼育で知られている。また,同地域のタバコの取引および卸売小売業の中心地でもある。食肉加工,バーボン・ウィスキーの醸造,金属,電気器具,家具,自動車部品などの工業がある。1779年に町が建設され,1832年に市制施行。ケンタッキー大学とトランシルベニア大学(1780創立)の所在地で,後者はアレゲニー山脈以西で最初に創立された大学である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レキシントン」の意味・わかりやすい解説

レキシントン
Lexington

アメリカ合衆国,バージニア州西部のシェナンドーア谷にある町。1777年,モーリー川の岸に建設された。1796年大火によって全滅し,その後復興したが,南北戦争でも被害を受けた。ジョージワシントンとロバート・エドワード・リーにちなんで名づけられたワシントン・アンド・リー大学(1749創立),バージニア陸軍兵学校(1839創立)などがある。農業の中心地で,肉類,酪農製品の取り引きが盛んである。人口 7042(2010)。

レキシントン
Lexington

アメリカ合衆国,マサチューセッツ州東部にある都市。ボストン北西約 17kmに位置する。アメリカ独立戦争の前哨戦レキシントン・コンコードの戦い (1775年4月 19日) の地として有名。 1839年アメリカ合衆国最初の師範学校が創立された。現在は,ボストン北西の郊外住宅地となって,鉄道,高速道路を利用する通勤者が多い。人口2万 8974 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「レキシントン」の意味・わかりやすい解説

レキシントン(アメリカ合衆国、ケンタッキー州)
れきしんとん
Lexington

アメリカ合衆国、ケンタッキー州中央部、ファイエット郡の郡都。人口26万0512(2000)。ケンタッキー・ブルーグラス地域に位置し、同地域の卸・小売業の中心地である。また、競走用馬の飼育、たばこ取引きの中心地でもある。食肉加工、バーボン・ウイスキーの醸造、金属、電気器具、家具、自動車用部品などの工業が盛ん。1779年に町が建設され、1832年に市となった。ケンタッキー大学(1865創立)と、アレゲニー高原以西で最初に創立された大学であるトランシルバニア大学(1780創立)の所在地である。

[菅野峰明]


レキシントン(アメリカ合衆国、マサチューセッツ州)
れきしんとん
Lexington

アメリカ合衆国、マサチューセッツ州東部、ボストン郊外の住宅町。人口3万0355(2000)。1775年4月19日に独立戦争の火ぶたが切られた所として有名で、現在その地点には記念碑が建てられている。周囲にはアメリカ軍の本拠となったバックマン・タバーン(1710)やイギリス軍の本拠モンロー・タバーン(1695)など、18世紀の建造物を中心に史跡が数多く残されている。1642年に定住が始まり、1717年より町制が施行された。

[作野和世]

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デジタル大辞泉プラス 「レキシントン」の解説

レキシントン

《Lexington》アメリカ海軍の航空母艦。レキシントン級航空母艦のネームシップ。1927年就役。1942年の珊瑚海海戦にて沈没。愛称「グレイ・レディ」「レディ・レックス」。

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世界大百科事典(旧版)内のレキシントンの言及

【航空母艦】より


[第1次大戦後]
 戦後,ワシントン条約で戦艦,巡洋艦などの主力艦の保有制限が定められ,主力艦のあるものは建造途中で空母に改造された。日本の赤城(約2万7000トン),加賀(約2万7000トン),アメリカのレキシントンLexington(約3万6000トン),サラトガSaratoga(約3万6000トン)などがそれであるが,空母の実用価値についての評価はまだ低く,主力艦隊の補助的役割しか期待されなかった。しかし航空機の急速な発達につれて,主力艦の洋上決戦に先立って,空母搭載機による遠距離先制攻撃で敵艦隊の戦力減殺を図り,艦隊決戦を有利に導こうとする構想が醸成され,これらの空母は,運用実績をもとに幾多の改造を重ねて,しだいに内容の充実した実用空母となっていった。…

※「レキシントン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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