コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

レ・コミュニスト レ・コミュニストLes Communistes

2件 の用語解説(レ・コミュニストの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レ・コミュニスト
レ・コミュニスト
Les Communistes

フランスの詩人,小説家ルイ・アラゴンの連作小説。6巻。 1949~51年刊。コミュニストである著者の政治的信念を示す作品で,39年2月から 40年6月にフランスで起った種々の事件が叙事詩的に描かれている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レ・コミュニスト
れこみゅにすと
Les Communistes

フランスの作家ルイ・アラゴンの連作小説『現実世界』の五作目をなす長編小説。六巻。スペイン戦争の末期から第二次世界大戦直後の1945年1月までのフランスを舞台とする、全三部からなる壮大な構想のもとに書き始められたが、この第一部六巻だけが発表されたが(1949~51)、第二部、第三部はついに発表されずに終わった。第二次大戦前夜の1939年5月から、翌年6月ドイツ軍が雪崩(なだれ)のようにフランスに侵入してくるまでのフランスが舞台で、そうした激動のなかでの共産党員らの動きを描いている。8月23日、独ソ不可侵条約が結ばれ、共産党員の間に動揺がおこる。追い討ちをかけるように共産党は非合法化され、大戦が始まって男の党員は検挙されたり動員されたりする。混乱のなかで党の組織は破壊されるが、やがて残された女性党員や支持者たちによって党組織は徐々に再建される。アラゴンは66年この長編を全面的に改め、巻末に「『現実世界』の終わり」と題する「あとがき」を書き加えた。スターリン独裁下、社会主義諸国で多くの犠牲者が出、同じ時期にこの長編執筆中のアラゴンがそのことを知り、苦悩の果てに執筆中断に追い込まれた事情が、そこで明らかにされた。[稲田三吉]
『小場瀬卓三他訳『レ・コミュニスト』全10巻(1952~54・三一書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone