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ワイル病 ワイルビョウ

7件 の用語解説(ワイル病の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ワイル‐びょう〔‐ビヤウ〕【ワイル病】

黄疸(おうだん)出血性レプトスピラ病の別名。1886年にドイツの内科医師ワイル(Adolf Weil)が報告した。

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百科事典マイペディアの解説

ワイル病【ワイルびょう】

黄疸(おうだん)出血性レプトスピラ病ネズミの体内に存在するレプトスピラによる伝染病。ネズミの尿で汚染された水などでうつる。水産食品業者などに多い。発熱,頭痛,筋肉痛,黄疸をきたす。
→関連項目稲田竜吉予防接種

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家庭医学館の解説

わいるびょう【ワイル病 Weil Disease】

[どんな病気か]
 レプトスピラというらせん菌による感染症です。レプトスピラは動物・人の両方に感染し、人での発症は動物からの感染によります。
 ワイル病はレプトスピラ感染症のなかでももっとも重症型で、発熱、黄疸(おうだん)、皮下出血(ひかしゅっけつ)を生じ、重症例では死亡する場合もあります。発病は夏~秋に多くみられます。
[症状]
 約10日間の潜伏期を経て、悪寒(おかん)、戦慄(せんりつ)とともに、突然、高熱、全身の筋肉痛(きんにくつう)、眼球結膜(がんきゅうけつまく)(白目(しろめ)の部分)の充血(じゅうけつ)がおこります。発症2週目には皮下出血、黄疸も現われます。重症例では腎不全(じんふぜん)、心不全(しんふぜん)、意識障害を生じることがあります。黄疸を発症した場合の致命率は約10%です。
[原因]
 ネズミの尿に排出されたレプトスピラが人の皮膚(ひふ)や粘膜(ねんまく)の傷口から、あるいは飲食物などを通じて口から体内に侵入し(経口感染(けいこうかんせん))、発病します。九州地方山陰地方、千葉県での発病の報告が多くみられます。
[検査と診断]
 白血球(はっけっきゅう)の増加、血沈(けっちん)の亢進(こうしん)、CRP陽性(「肝膿瘍」の検査・診断)という炎症所見と、黄疸を示す血清(けっせい)ビリルビンの高値、腎機能障害(じんきのうしょうがい)がみられます。
 レプトスピラ症は、血液や尿を培養(ばいよう)したり、血中抗(けっちゅうこう)レプトスピラ抗体(こうたい)が検出されるかどうかで診断されます。
[治療]
 補液、抗生物質の注射剤や肝庇護剤(かんひござい)が使用されます。高度の腎不全をおこしている場合は血液透析(けつえきとうせき)が行なわれます。早期に治療を開始するほど効果的です。
[日常生活の注意]
 農業、土木(下水工事など)、食肉解体などの従業者にはワイル病感染の危険があります。作業中は手袋やゴム長をつけて手足を保護し、汚水(おすい)や動物の血液が直接皮膚に触れないようにします。
[予防]
 加熱死菌ワクチンの接種(せっしゅ)により予防が可能です。汚染地域では感染源であるネズミの駆除(くじょ)が行なわれます。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワイルびょう【ワイル病 Weil disease】

レプトスピラによる感染症。1886年ドイツのワイルAdolf Weil(1848‐1916)が初めて本病の4例を記載したため,〈ワイル病〉と呼ばれているが,学術的には,本病の病原体発見者稲田竜吉(いなだりようきち),井戸泰(いどゆたか)の命名に従って,〈黄疸出血性レプトスピラ病〉と呼ぶのが正しい。病原体は1915年稲田と井戸によって発見され,現在はLeptospira interrogans subvar.icterohaemorrhagiaeと呼ばれるが,それと抗原構造が少し異なるsubvar.copenhageniによるものもある。

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大辞林 第三版の解説

ワイルびょう【ワイル病】

スピロヘータの一種、黄疸出血性レプトスピラによる急性の感染症。ドブネズミが媒介し、経皮・経口伝染する。発熱・筋肉痛で始まり、黄疸・出血・腎臓障害を起こす。多くは炭鉱や水田地帯で見られる。1886年ドイツのワイル(A. Weil1848~1916)により初めて記載され、1915年稲田竜吉・井戸泰が病原体を発見。黄疸出血レプトスピラ症。伝染性黄疸。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワイル病
ワイルびょう

黄疸出血性レプトスピラ病」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワイル病
わいるびょう

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世界大百科事典内のワイル病の言及

【井戸泰】より

…大正前期の内科医。ワイル病病原体発見者の一人。岡山県生れ。…

【稲田竜吉】より

…青山胤通に師事,ドイツに留学,京都帝大福岡医科大学(現,九州大学医学部)教授。1915年井戸泰(いどゆたか)とともに黄疸出血性レプトスピラ病(ワイル病)の病原体を発見。さらに同病の治療・予防にも論及した。…

【傷寒論】より

…ただしそれも北宋時代に校勘作業を受けているから,現行本にも唐代のものとのあいだに多少の違いのある可能性があり,巻によって内容量が大きく違っているから,完本でないことも明らかである。傷寒は急性の熱病で,発疹チフスとかワイル病などを含めた複数の病気の総称であろう。《傷寒論》は傷寒の発病から死亡までの全経過を6段階に分け,各段階のさまざまの病状を記述し,それぞれに応じた治療法を指示したものである。…

※「ワイル病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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