NO(30.01).酸化窒素ともいう.高温における窒素と酸素の直接反応,白金触媒によるアンモニアの酸化などで得られる.自然界では,主として雷により生じる.実験室では,銅片と硫酸の反応で得られる.室温で無色の気体.融点-163.6 ℃,沸点-151.8 ℃.液体,固体ともに青色.双極子モーメント0.16 D.N-O0.114 nm.不対電子1個をもち,常磁性でほかの遊離基とよく反応する.この性質はポリマー表面の遊離基の検出に利用される.空気に触れると二酸化窒素になる.ハロゲンと反応してハロゲン化ニトロシルNOXをつくる.光化学スモッグや酸性雨の成因,オゾン層破壊の原因ともなり,大気汚染で問題となる窒素酸化物(NOx)の一つである.硝酸の製造中間体,レーヨンの漂白剤,半導体の製造などに用いられる.有毒.[CAS 10102-43-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…窒素の酸化物の総称で,次の6種が知られている。単に酸化窒素というときは一酸化窒素NOをさす場合が多い。
[一酸化二窒素dinitrogen monooxide]
化学式N2O。…
…窒素酸化物NOxとは窒素の酸化物の総称であるが,大気中の窒素酸化物の大部分を占めるのは一酸化窒素NOと二酸化窒素NO2であり,また,これらは炭化水素との共存下で太陽光線の作用により光化学スモッグを生成するところから,一般にはNOとNO2の総和を窒素酸化物と呼ぶ。窒素酸化物の発生源としては,雷,土壌中の微生物の作用など自然現象に由来するものもあるが,近年,工業の発達とともに自動車および工場設備からの発生量が急速に増大し,光化学スモッグによる公害問題を引き起こすに至っている。…
※「一酸化窒素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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