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丈六寺 じょうろくじ

百科事典マイペディアの解説

丈六寺【じょうろくじ】

徳島市にある曹洞宗の寺。白鳳(はくほう)期創建行基(ぎょうき)が丈六(じょうろく)の観音像を刻して安置したという。境内から奈良時代の古瓦が出土する。1492年阿波(あわ)国守護細川成之(しげゆき)が金岡用兼(きんこうようけん)を開山に迎え禅宗寺として再興,7堂伽藍を整備。その後細川氏に代わって実権を握った三好氏,次いで長宗我部(ちょうそがべ)氏,江戸時代には徳島藩主蜂須賀(はちすか)氏から保護された。16世紀中ごろ建立の三門,江戸初期再建の観音堂・本堂,本尊の木造聖観音,絹本着色細川成之像は重要文化財。徳雲院(旧衆寮)に長宗我部氏に当寺で謀殺された牛岐城主新開忠之の血痕がついたと伝える血天井が残る。
→関連項目国分寺(徳島)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丈六寺
じょうろくじ

徳島市丈六町丈領(じょうりょう)にある曹洞(そうとう)宗の寺。瑞麟山(ずいりんさん)慈雲院(じうんいん)と号する。本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。伝承では、672年(天武天皇1)ころ一尼僧が一堂を建て、丈六の聖観音像を安置したのが始まりと伝えられる。古くは浄楽寺といったが、行基により丈六寺と改められたとも伝える。もとは真言宗に属したという。史実として明らかなのは、文正(ぶんしょう)年間(1466~67)細川成之(しげゆき)の再興で、金岡用兼(きんこうようげん)を中興開山として曹洞宗となった。三門、本堂、観音堂、聖観音像、細川成之画像は国重要文化財。そのほか、蜂須賀(はちすか)一門の重臣たちの墓、古文書、歴史考古資料など文化財は多い。[菅沼 晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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