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三色説(読み)サンショクセツ

大辞林 第三版の解説

さんしょくせつ【三色説】

人の色覚に関するヤング・ヘルムホルツの学説。網膜は赤・緑・青の三色に相応する組成子をもつと仮定し、各組成子の反応の組み合わせにより、種々の色彩の感覚が生ずるとした。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三色説
さんしょくせつ
Trichromatic theory

を認識する基本的概念。ヒトは波長 380~780nmの光を色光として認識し,また白から灰を経て黒にいたる色を無彩色として認識する。1801~02年,この色光を認知する機序としてトマス・ヤングは,光があたることによって感覚刺激を生じる 3種類の顆粒が網膜に存在するとし,その 3種類の顆粒は波長が異なると反応が異なり,その結果,ヒトはさまざまな色として認知すること,また顆粒が等しく刺激されると白色として認知する,という三色説を唱えた。そのうえで 18世紀末のジョン・ドールトンによる色覚異常の病態,現象については,これらの色認知機構の一部の欠損によるものと説明した。1866年ヘルマン・フォン・ヘルムホルツが,網膜には刺激によって特異的な反応を生じる 3種類の錐体細胞(→錐状体)があり,その細胞による生体信号が大脳に伝達されて色として認知されると発表した。三色説は色認識の基本的な根拠として,ヤング=ヘルムホルツの三色説と呼ばれる。その後,3種類の錐体には 3種類の視物質が存在することが明らかにされた。三色説では説明できない現象も存在し,それを説明するものとしてヘリングの色覚説(→反対色)などがある。

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