三菱自動車工業[株](読み)みつびしじどうしゃこうぎょう

百科事典マイペディアの解説

三菱自動車工業[株]【みつびしじどうしゃこうぎょう】

三菱系の自動車メーカー。戦前から自動車生産を始めていた三菱重工業が,1970年に米クライスラー社と提携(資本参加は翌1971年),自動車部門を分離し三菱自動車工業を設立。1984年三菱自動車販売を合併。設立直後からクライスラー社との米国独占販売契約が足かせとなり,成長の阻害要因となる。1980年代同社が業績不振に陥り関係を改善,1993年には資本関係を解消した。車種は軽四輪からトラック・バスまでもつが,乗用車が主軸。RV車で定評がある。1999年トラック・バス事業の統合を目的に,スウェーデンのボルボ社との資本提携を発表。2000年7月,クレーム隠しとリコール隠蔽が発覚,60万台を超えるリコール(回収・無償修理)を行った。一方,2000年3月にダイムラー・クライスラーとの資本提携を発表。再建策としてトラック・バス部門を分離して2003年1月に三菱ふそうトラック・バスをダイムラー・クライスラーと設立したが,トラックのハブ問題でクレームが発生し,リコールが生じてさらに苦境に陥った。またリコール隠蔽とクレーム隠しに関して2004年5月から6月に元社長らが逮捕・起訴されるに至った。2004年5月,2300億円の赤字と岡崎工場閉鎖,1万1000人の人員削減,三菱グループ主導で4500億円の資本増強などを発表した。これに伴ってダイムラー・クライスラーは2005年三菱自動車工業の全保有株式を売却,現在は三菱重工業が筆頭株主となって経営を再建。2011年3月期販売台数101万台。本社東京,工場岡崎,京都,川崎ほか。2011年資本金6573億円,2011年3月期売上高1兆8284億円,当期純益156億万円。売上構成(%)は,自動車99,金融1。海外売上比率80%。
→関連項目現代自動車[会社]プロトン[会社]

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世界大百科事典 第2版の解説

みつびしじどうしゃこうぎょう【三菱自動車工業[株]】

大手自動車メーカーの一つ。1970年三菱重工業(株)の自動車部門を分離して設立された。会社としては新しいが,自動車生産の歴史は1917年の三菱造船(株)(三菱重工業(株)の前身)による乗用車三菱A型の生産にまでさかのぼる。これは21年以降生産を中止したが,32年にふそうB46型バスと軍用トラックの製造を再開した。34年に同社は三菱重工業(株)と改称,35年には日本で最初のディーゼルバスふそうBD46型を発売した。

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