クレーム(読み)くれーむ

ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

クレーム

クレームとは、購入した商品・サービスに意見や不満をもつ顧客が、それを提供した企業に対して問題点を指摘したり、苦情を述べたり、損害賠償を要求したりする行為。または、その内容のこと。 商品・サービスについて何らかの意見や不満をもつ人のうち、実際にそれをクレームの形で企業に伝えてくる人はごく一部であり、多くの人は何も言わずに他の企業の商品・サービスに乗り換える。したがって、こうした客離れを防ぐために、企業は顧客のクレームに耳を傾け、有意義な情報として活用する必要がある。

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百科事典マイペディアの解説

クレーム

法律上は権利の主張の意。貿易取引上は,売手または買手の契約違反・不履行(支払契約違反,貨物の品質や数量上の不一致など)に原因する苦情申立てをいう。輸入地の市況変化のため契約価格では採算が合わない場合,しいて欠点をあげてクレームをつけることもある(マーケット・クレーム)。クレームは値引きまたは良質品との引換えで解決されるが,いずれも不可能の場合は契約取消し(キャンセル)が行われる。クレームに関する紛争は社団法人日本商事仲裁協会(国際商事仲裁協会が2003年改称)に提訴できる。

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産学連携キーワード辞典の解説

クレーム

「クレーム」とは、特許の請求範囲を指す。特許出願を行う際に、明細書内の特許請求の範囲として記載する(特許法第70条)。「クレーム」に記述されていない技術範囲に関して特許権を主張することはできないため、特許出願において最も考慮しなければならない事項の1つである。また、産業の発展に寄与する、という観点からも発明の詳細な記述を必要とする「クレーム」は重要であると言える。

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大辞林 第三版の解説

クレーム【claim】

商取引で契約当事者から出される損害賠償の請求を伴った苦情。
(一般に)苦情。注文。 「 -をつける」

クレーム【crème】

クリーム
濃厚で甘口のリキュール。 「 - カカオ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クレーム
くれーむ
claim

一般には権利の主張という意味であるが、貿易用語としては、貿易取引の際、売り手または買い手が、売買契約条項に関する違反行為によって生じた苦情を相手方に対して主張することをいう。クレームの生じる原因には、輸送中や荷役中に生じた商品の損傷や喪失、品質や数量が契約上と実際上とで一致しないこと、マーケット・クレーム(輸入地における市場価格の変動により、契約価格で引き取ってはとうてい採算がとれなくなった場合、しいて欠点をあげてクレームをつけること)などがある。
 クレームはほとんどの場合、支払拒絶、支払延期、損害賠償請求を伴っている。クレームの処理は、当事者間の妥協や交渉によるものと、第三者の仲裁によるものがある。後者の仲裁機関には、日本商工会議所内の国際商事仲裁協会や国際司法裁判所などがある。クレームを少なくするには、売買契約にクレーム約款を整備しておく必要がある。[森本三男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

クレーム

〘名〙 (claim)
① 貿易などの商品取引で、取引の相手が品質不完全、着荷不足、損傷その他の契約違反をした場合、相手方に対して損害賠償の請求や苦情を申し立てること。
※第2ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉商法「通商白書によると、クレイムの四八パーセントが品質不良だとある」
② 一般に、商品、相手の行為や処置などに対する苦情。
※鏡子の家(1959)〈三島由紀夫〉二「うちの品物はまだクレームをつけられたことがないんだから」
③ 公的団体の立案に対する他の公的団体からの異議申し立て。

クレーム

〘名〙 (crème) =クリーム
ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉雲「コロン水、顔へ塗るクレエム」

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