不公正な取引方法(読み)ふこうせいなとりひきほうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不公正な取引方法
ふこうせいなとりひきほうほう

独占禁止法で禁止されている,事業者行為の一類型。不公正な取引方法は,不当な競争手段を用いる行為 (競争面における経済力濫用) と,取引上の優越的地位を不当に利用して相手方の競争機能を制限する行為 (取引面における経済力の濫用) に類別される。これら違法行為は,いずれも公正取引委員会が独占禁止法2条9項1~6号に基づいて告示により,指定を行うことにより具体化される。この指定には全業種に関する不公正な取引方法を内容とする「一般指定」 (昭和 28年公正取引委員会告示 11号) と特定業種に固有な不公正な取引方法を内容とする「特殊指定」とがある。

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流通用語辞典の解説

不公正な取引方法

「独占禁止法」が不公正な取引方法として規定している行為を、公正取引委員会が一般指定としてより具体的に指定している行為のこと。主なものは、(1)不当な取引拒絶、(2)国内価格が国外価格より安い二重価格、(3)不当な廉売、(4)多額の景品付けなどの不当誘引、不当強制、(5)取引上の優越的地位の不当利用、(6)競争者への妨害などである。また、特定の業界に対する特殊指定があり、たとえば百貨店業の派遣店員問題などが対象となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふこうせいなとりひきほうほう【不公正な取引方法】

独占禁止法が禁止する行為類型の一つ。競争的な市場では,売手買手との間で,互いに,他の売手を排し他の買手を排して,取引の相手方を確保するためのさまざまな試みがなされる。この集積が市場における競争にほかならないが,売手や買手が他の競争者を排除して特定の者と取引しようとする行為の中には,これを放置する場合には,むしろ市場における競争のよき成果の発揮を妨げる結果をもたらすと判断されるものがある。独占禁止法はそのような可能性をもつ6種の行為の外形を2条9項において列挙する。

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大辞林 第三版の解説

ふこうせいなとりひきほうほう【不公正な取引方法】

独占禁止法により禁止されている行為の一。事業者の差別的取扱や不当対価取引など、公正な競争を阻害するおそれのある行為のうち、公正取引委員会が指定するもの。

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