与路島(読み)よろじま

日本歴史地名大系 「与路島」の解説

与路島
よろじま

加計呂麻かけろま島の南西うけ島の西に位置する。現在の瀬戸内せとうち町南部にあたる。請島との間の与路島水道にハンミャ島がある。面積九・四八平方キロ。周囲一八・四キロ。北部に青尻崎・大瀬ノ鼻・潮早之鼻、中央部に鏡崎・又ッ瀬崎・中崎、南部に大勝おおがち(二九七メートル)のほか、アー崎・ヨントマリ崎・ナブリュウ崎などがあり、中央部の東側に入江がある。伝承によれば、壇之浦の合戦に敗れて加計呂麻島諸鈍しよどんまで落ちのびた平資盛がそこに居を構えたとされるが、その家臣の平宗虫が与路島の大勝山に登る途中のノクラに拠点を置いて源氏の兵船が追ってくるのを警戒していたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「与路島」の意味・わかりやすい解説

与路島
よろじま

鹿児島県南部,奄美大島南端に位置する付属島。瀬戸内町に属する。古生層,中生層から成り,最高点は 230m。リアス海岸屈曲に富み,サンゴ礁発達。高温多湿でソテツ,ヘゴが群生している。木材は枕木,坑木,木炭用として移出され,サツマイモサトウキビバナナも栽培される。奄美大島の古仁屋港から定期船が就航。面積 9.48km2。人口 165 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「与路島」の解説

与路島

鹿児島県大島郡瀬戸内町、奄美群島に属する島。「よろしま」「よろじま」と読む。加計呂麻島の南西約5キロメートルに位置し、東には無人島のハミヤ島(ハンミャ島)を挟んで請島(うけしま)がある。面積約9.35平方キロメートル。集落の家々はサンゴを積んだ石垣で囲われている。

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