ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界革命」の意味・わかりやすい解説
世界革命
せかいかくめい
world revolution
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マルクス主義の用語で、プロレタリアートの世界史的解放、全世界的規模での社会主義の勝利を意味する。マルクス、エンゲルスの存命した19世紀段階では、資本主義のもとでの生産力の発展が一国の規模を超え世界市場を形成していくことに照応して、資本家階級と労働者階級との対立が世界的なものとなり、プロレタリア革命が世界的性格をもつことから、「永続革命」としての世界革命が唱えられ、「万国のプロレタリアート、団結せよ」のスローガンのもとに、具体的にはヨーロッパ諸国での個々の革命(一国革命)が連鎖的に波及していくことが想定されていた。レーニンは、ロシア革命を世界革命の一環として位置づけ、西欧諸国(とくにドイツ)への波及と東洋諸国での民族解放闘争の高揚を期待したが、第一次世界大戦後のロシア以外での革命は勝利しえず、「一国社会主義建設」への軌道修正を余儀なくされた。レーニン死後、ロシア革命の世界革命への拡大と一国社会主義建設との関係の問題は、トロツキーとスターリンの対立の主要な論点の一つとなったが、スターリンの一国社会主義建設路線が勝利した。しかし、スターリンが「勝利」を宣言したソ連型社会主義も、第二次世界大戦後東欧・アジアに広がり、一時は地球の3分の1の人口を支配下に置いたが、1989年の東欧革命、91年ソ連解体で劇的に崩壊し、世界革命の夢は振り出しに戻った。
[加藤哲郎]
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