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両毛地方 りょうもうちほう

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世界大百科事典 第2版の解説

りょうもうちほう【両毛地方】

関東地方北西部の地域名。広義には古代に毛野(けぬ)と呼ばれた範囲を指し,現在の群馬県全域と栃木県南部にあたる。この地域はのちに上毛野国(奈良時代以降の上野(こうずけ)国),下毛野国(下野(しもつけ)国)に分かれたことから,両毛地方の名が使われるようになった。狭義には群馬県南東部から栃木県南西部にかけての東西に長い地域を漠然と指し,JR両毛線とこれに連絡する東武鉄道各線の沿線一帯にあたり,現在ではこの使い方が一般的である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

両毛地方
りょうもうちほう

広狭の二義がある。広義には、現在の群馬・栃木両県の領域をいう。これは、二県の領域が古代に毛野国(けぬのくに)とよばれ、伝承によると仁徳(にんとく)天皇の時代に上毛野(かみつけぬ)と下毛野(しもつけぬ)に分かれ、さらに奈良時代に上野(こうずけ)、下野(しもつけ)とよばれたことに由来する。狭義には、東日本旅客鉄道(JR東日本)両毛線の沿線地帯の群馬県南東部と栃木県南西部の領域を漠然とよび、現在ではこの狭義が一般に用いられている。おもに、榛名(はるな)・赤城の二火山、足尾山地の南麓(なんろく)から、利根(とね)川、渡良瀬(わたらせ)川沿岸の低地を含む。冬から春にかけて、からっ風の強い地方である。両毛線沿いに高崎、前橋、伊勢崎(いせさき)、桐生(きりゅう)、足利(あしかが)、佐野、栃木、小山(おやま)、東武鉄道伊勢崎線沿いに太田、館林(たてばやし)の諸都市がある。これらの市では繊維工業が発達し、都市によって特色ある製品をもち、製品の種類も多岐にわたり両毛機業地帯とよばれる。繊維工業は周辺農村の女子労働力との関連が強く、「かかあ天下とからっ風」の特色がよく現れた地方である。最近は繊維工業以外の電機、自動車、金属、食品などの工業の発展が著しく、両毛機業地帯の工業内容は変容しつつある。また、交通体系の発達により、首都圏の通勤・通学圏として変化しつつある地域でもある。[村上雅康]

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