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中ソ論争 チュウソロンソウ

デジタル大辞泉の解説

ちゅうソ‐ろんそう〔‐ロンサウ〕【中ソ論争】

中国・ソ連の両共産党間の国際共産主義運動原則などをめぐる論争。1956年のスターリン批判・平和共存路線を発端として、1960年ごろから公然化。国家間の政治的対立へと発展し、1969年には国境での武力衝突も起こったが、1980年代に入って鎮静化した。

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百科事典マイペディアの解説

中ソ論争【ちゅうソろんそう】

中国共産党ソビエト連邦共産党の理論的対立。スターリン批判を契機とし,1960年ころから表面化した。ソ連が米国との平和共存を主張するのに対し,中国は米国に対する反帝国主義闘争を強めアジア・アフリカの解放を主張,ソ連の態度を修正主義として批判した。この対立は国際共産主義運動の進め方にかかわるため,中ソ以外の各国の共産党にも論争を呼び起こした。1968年のソ連のチェコ侵入を契機に中ソ論争は様相を大きく変えた。中国はソ連を〈社会帝国主義〉と規定,一方ソ連も中国を反レーニン主義・反共主義であると規定,ともに相手を社会主義国として認めない段階に入った。さらに中ソの対立は,理論闘争から国境での武力対決にまで発展した。1985年のゴルバチョフ書記長登場を機に両国の対立は次第に和解へと向かい,1989年には30年ぶりの中ソ首脳会談がもたれた。1991年には江沢民(こうたくみん)総書記が訪ソし,中ソ東部国境協定に正式調印した。
→関連項目金日成ソビエト連邦中華人民共和国81ヵ国声明フルシチョフ

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうソろんそう【中ソ論争】

国際共産主義運動の路線をめぐり,1960年から64年にかけておこなわれた中国共産党とソビエト連邦共産党との論争。国家関係にまで波及し,中ソ両国の対立を決定的なものとした。1956年のソ連共産党第20回大会でのスターリン批判と平和共存・平和競争・平和移行の新路線の採択以来,中ソ両党間に意見の相違が生じ,57年11月の社会主義12ヵ国共産党・労働者党代表者会議,60年11月の世界81ヵ国共産党・労働者党代表者会議による調整と綱領的文書(モスクワ宣言モスクワ声明)の採択も一時的な妥協に終わった。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうソろんそう【中ソ論争】

中国とソ連の両共産党間での、国際共産主義運動の原則についての論争。1956年のフルシチョフによるスターリン批判を発端に60年頃より公然化。その後、両国の政治的対立に及んだ。

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世界大百科事典内の中ソ論争の言及

【全人民国家論】より

…ソ連の全人民国家論は,60年代以降,必ずしも一様ではなく,党綱領の規定の理解自体も論争を呼んでいる。その主要論点は,資本主義から共産主義への過渡期全体を通してプロレタリアート独裁が貫かれるかどうかにあり,いわゆる中ソ論争も引き起こした。1977年憲法制定後は,ソ連社会主義を,長期にわたる社会主義から共産主義への建設過程の初期段階にあるとする評価などとも関連して,全人民国家から共産主義的社会的自治への転化に関する楽観的展望をうたった党綱領およびそれにもとづく1960年代全人民国家論に対する反省が始まった。…

【平和共存】より

…56年2月の第20回党大会で彼は,平和共存は戦術的なものではなく,〈ソビエト対外政策の基本原則〉であると述べるとともに,〈帝国主義が存在する以上戦争は不可避であるというマルクス=レーニン主義の命題〉は諸条件が根本的に変化した現在には適用できない,として平和共存の理論的根拠を明らかにした。 1960年代の中ソ論争において中国は,ソ連の平和共存政策は被抑圧民族の解放闘争への支援を放棄するものだ,と非難した。それに対しソ連は,東西の国家間の平和共存関係と,第三世界の民族解放闘争への支援とは別問題であり,後者への支援を続けることを明らかにした。…

※「中ソ論争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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